ファイターズの2018年シーズンを振り返る ⑤ 最終回
ファイターズの2018年シーズンを振り返る 最終回です。
◇クライマックスシリーズでファイターズは勝てるのか◇
今年のパ・リーグは打ったチームが上位にいる傾向がある。
前回の更新の中の図で→
失点は少ないが得点が奪えず下位になってしまってチームがBクラスに並んでいる傾向があるのも読み取れた。
短期決戦は投手力がモノを言うと僕はずっと思ってきたが、今年のライオンズや最近の野球の傾向を見ていると、今年のCSは少し違う傾向がでるのではと思っている。
いわゆる、攻撃が最大の防御になりつつあるからだ。
ライオンズはパ・リーグ6球団の中で唯一の防御率4点台のチームだ。それでも、二桁勝利の投手が3人も居る訳わけだから、打力の功績は大きい。
特に短期決戦は先制点が重要と言う原則があるから投手力や守備力を重視する。要は先行逃げ切り型の戦いが短期決戦に適しているということなのだろう。
野球は流れのスポーツだ。シーズン戦ってきたプラン通りにゲームが運ぶことこそ、流れが良く勝利に最も近くなるし、恐らく短期決戦のデータを見れば先行逃げ切りのゲームが多いと思う。
今年のファイターズは逆転されることが多かった。でも、逆転試合の数もホークスやライオンズにそん色ない数字だった記憶がある。
そのあと1歩を越えることがファイターズがCSを突破する唯一の勝機だと思う。
ズバリ!キーマンは大田泰示!!
ホークスには、大竹、ミランダ、ライオンズには菊池雄星と榎田の左腕が居て2枚ずつが確実に当たることになるだろう。
やはり長打を打てる右打者、レアードが欠場する可能性が高い中、中田翔に対するマークはきつくなる。そうなると大田泰示の活躍がどうしても必要になると思う。
投手陣は1点を守る投球では無く、ある程度3点~4点以内に抑える投球で、精神的に味方の逆転の目を摘まないことが大切になってくる。
それはあくまでも今年の短期決戦は投手力よりも打撃力がモノを言うと仮定した場合だが、ファイターズには打ち勝つ野球を展開して欲しいと思う。
前回の更新でも記載をしたが、決して打力に優れているチームでは無いことを考えれば、積極的な盗塁や走塁も重要になってくるだろう。
◇ファイターズにとって有利な数字◇
野球は確率のスポーツである。これは様々な解説者や評論家、スポーツ統計学に関わる方が口を揃えて言うことで、僕も同じ考えである。
そこでこんな数字がある。
過去11年パ・リーグのクライマックスシリーズの歴史の中で、ファーストステージにおいて、ファイナルステージへ駒を進めた確率を示した数字。
えっ!!こんなに3位のチームが突破してるの!?
ホームアドバンテージはどこへ??
と言うのが僕の感想です。
ちなみにセ・リーグの3位の突破率は55%くらいだそうで、みなさんはどんな感想をお持ちになられたでしょうか。
そしてそして、ファイターズファンにとっては勇気の出る数字がこちら♬
ファイターズがいかに短期決戦に強いかが分かります。
逆に、ジャイアンツとホークスはこの短期決戦に勝てないイメージは数字に表れてますよね。
なんか勝てそうな気がしてきたでしょ!(笑)
◇最後に◇
レギュラーシーズンはファンにとっては悲しい結果になってしまった。しかし何度も繰り返すが戦前予想を考えればよく3位になれたと思う。
やはり栗山マジックなのか、選手もそれによく応えたと思う。
CSでは失うものは何もない。全力で戦って欲しい。そして日本シリーズに進んで欲しいと切に願う。
(終)