女房役と言う捕手力
昨日は朝から、野球の試合を3試合消化してヘトヘトです(笑)
あっ(^-^;)プレーした訳じゃ無いですよ(;’’∀’’)
一昨日、観れなかった13日(土)CSのホークスVSファイターズの初戦の録画。
14日(日)のホークスVSファイターズの2戦目(これはスコア付けました)。
そして、ジャイアンツ菅野のノーヒットノーランを達成したセ・リーグのCS2戦目(これは仕事を想定して…)
野球のスコアカード付けるのって、自分が尊敬する後輩(野球を観ることを教えてくれた大学の後輩)に「野球を楽しく観れなくなってしまうから、ちゃんとしたスコアは付けないんです。」って言われて、今までチャレンジしてこなかったけど、今やってる仕事のことを考えたら、スコアをつけるのが楽に感じるのがなんだか不思議です。
(まだ初心者なので悪しからず…)
さてさて、以前のブログで短期決戦は投手力が重要で、今年の短期決戦は打線がモノを言うのではないかと言うようなことを記述したと思うが、僕がこのパ・リーグのCSの2戦を見て感じたのは、“捕手力”だ。
かのノムさんこと野村克也氏は投手に向かって、「ストライクさえ投げてくれれば俺が勝たせてやる。」と言ったそうです。
そして、その教えを叩き込まれた古田敦也氏も同じことを言っていたそうな…
それだけ捕手によって投手の出来が大きく左右されることもしかりだ。
最近、シーズン全試合マスクを被るキャッチャーが居ないことが話題になっている。これも現代野球の傾向ではあるが、ファイターズやイーグルスで監督をしていた梨田昌孝氏が、その傾向の要因を以下のように話をしていた。
①最近はデータを重用する傾向にあり、1人の捕手ではそのデータを処理しきれない。
②動くボール(ツーシームやカットボール)が増え、ファールチップがよく当たり故障が増えた。
経験則、つまりは職人的な発想では無く、データに基づいて相性の良い投手とバッテリーを組む傾向にあるということだろうか。
パ・リーグCSの2試合を見ていて、捕手の経験の差は大きいなと感じるシーンがあった。
1戦目、3回裏のホークス甲斐の本塁打だ。
ファイターズ上沢は立ち上がりから収拾のつかない投球内容だった。
捕手としてもどうしようも無い状況であったと思う。
しかし2回はなんとか立ち直り、3回も2死まではこぎつけた。
打者は2死2塁でレギュラーシーズン11打数0安打と全く合っていない甲斐を迎える。
ボールカウント2-2から数球ファールの後の外角の真っすぐを完璧に捉えられてライトスタンドへの2点本塁打となり、F1-7Hと完全に息の根を止められた。
「あんなに完璧にスイングされるっておかしくね?」って真っ先に思った。
一方、2戦目の5回裏の上林の打席だ。
F2-1Hとファイターズ1点リードの5回裏。1死から好守を連発した髙田が右安打で出塁後、甲斐の打席で鶴岡がパスボールで走者2塁。甲斐を二ゴロで打ち取り、尚も2死3塁で打者上林の場面。
同じくカウント2-2からファールで粘られるも、自分のスイングをさせず中飛に打ち取り同点を免れた。
僕は非常に似た状況で、捕手の経験の差が出たと感じた。
もちろん、若い清水と絶不調の上沢。一方は16年目のベテランと絶好調の元メジャーリーガー(マルティネス)な訳だから単純比較はおかしいのかもしれない。
でも、超短期決戦にはそう言う経験則(=職人技)みたいなものは絶対に必要だと思う。
なにせ負けたら終わりなのだから…
それが今回標題にしている“捕手力”なのだ。
反撃の気力を奪われるような点差になる本塁打は絶対に打たれてはいけない状況で、ストレートを完璧に逆方向に打たれた配球は本当に調子の悪かった上沢に要求するボールとしてよかったのか…
逆に2戦目、上林に同点打を許し、決して目覚めさせてはいけない、上林、柳田、松田に勢いを与えてしまうきっかけになってしまっていたら、仮に2戦目を勝ったとしても、第3戦は苦しい戦いになっていただろう。(現にバッテリーはほぼ完ぺきにこの3人を抑えた)
清水は5年後きっと、今の鶴岡のように経験を積んで、短期決戦にも頼りになる捕手になるだろう。清水には捕手の資質は備わっている。後は、経験則で“捕手力”を大きくしていけば、投手陣にとって最高の“女房役”に成長することと思う。
データを重用する考えの僕ではあるが、
第3戦目はそんな両チームの“捕手力”も見逃せない試合になるであろう。