野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

2018年ドラフト会議プチ展望 ①

去年、ファイターズ木田GM補佐が黄金の左腕で、清宮幸太郎を引き当ててもう1年とはあっという間ですね…

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今年も優しい夫(木田優夫=名前が優しい夫なのに結婚していないので、巷ではこう呼ばれてます(笑))に競合選手の交渉権を獲得して頂きましょ(笑)

 

僕は、スポーツ紙の記者でもプロ野球のスカウトでも無いので、取材力はゼロに近いものがありますが、甲子園と東都大学野球を何試合か見た感想から、ドラフトについて書こうかなと思います。

 今回は高校生についてです。

間違いなく今年競合するであろう選手は、大阪桐蔭の根尾昴内野手金足農業の吉田輝星投手でしょう。

 

いつもそうですが、ここからはあくまでも素人考えでモノを申していきます。

 

根尾君ですが、内野手としては素晴らしい選手です。同じ大阪桐蔭出身の浅村(西武ライオンズ)以上の守備力と組織をまとめるリーダーシップはまさに金の卵です。

投手としてですが、現在ソフトバンクにいる今宮ですら、内野手1本でやっているところを見ると二刀流は厳しいのではないかと思います。

(ちなみに今宮は2009年大分明豊高校時代に投手で154km/hを記録しています。)

バッティングに関しては、報道されているより苦しむような気がしてます。バックスイングからボールに対して少し遠回りするスイングだとプロではストレートに差し込まれてしまうため、1年目から好成績は望めないとは思います。

がしかし、適応力と言う観点からみると、プロのスピードに慣れて、変化して適応していく可能性は十分にありますね。

そう言う意味では、高校生の指名って今の能力より、潜在能力を見た方が良いのかもしれませんね。

おそらく4球団近く競合するのではないでしょうか。

ファイターズに来てくれないかな…(小声)

 

そして、“かなのーフィーバーを巻き起こした吉田君ですが、彼は甲子園の1回戦鹿児島実業戦を実際に見てきました。

まだフィーバー前で、150km/hを投げる投手と言うことで注目して観ていましたが、率直な感想は「こいつふざけとるな!」言う感想でした(笑)

3種類の球速のストレートを同じフォームから投げ分ける。走者が得点圏(2塁や3塁)に行くと、地を這うようなストレートをコーナーに投げ込み何事も無かったように抑えてしまう。3回戦で横浜高校を倒したあたりから注目度がハンパなくなりましたが、その片鱗は1回戦からありましたね。

 

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彼は即戦力投手と言われますが、大投手に育つには、何年かはファームでプロで投げる身体に育ててあげたいですね。

あれだけ回転数の高いストレートを放ると言うことは、身体への負担は大きいはず。大谷翔平がよく手の豆をつぶすことが多かったのは、あの剛速球と高速スライダーを投げることによる代償みたいなものだと思う。

吉田君も基本的には変化球はスライダー中心の投手で、あの松坂大輔ダルビッシュ有と同じタイプの投手だ。

スライダーは肘を壊しやすいとダルビッシュが独自の見解を発言しているが、やはりスライダーは肘への負担が大きいのだと思う。メジャーリーグではフォークを投げると肘を壊すと言う迷信みたいのがあるため、チェンジアップを投げる投手がほとんどだが、スライダーはそれよりずっと負担があることを仮定すれば、しっかりしたフォームでストレートと変化球を投げ分けられる状態で活躍をして欲しいと願うばかりだ。

 

今回は1位が競合することが確実な2人ついて記述したが、高校生からドラフトにかかって活躍するのには多少時間がかかる。

野手であれば、金属バットから木のバットへ変わるため、それに適応しなければならない。

投手の方が先に活躍するケースが多いが、職業野球として、ローテーションを守っていくこと、連投へ耐えられる体づくりとなると、本当は野手と同じくらい時間がかかると思うのだが、興業的なものやチーム事情でその過程を飛ばされるケースも少なくない。

 

また今回の甲子園観戦で、一目で“コイツはヤバい”と思った選手は、吉田君以外に、岡山創志学園の中山君と埼玉浦和学院の渡邉君だ。

中山君は背番号6をつけてレフトの守備についていたが、打席ではどんなボールにも同じようなタイミングで鋭いスイングで痛烈な打球を放っていた。後々調べたら、投手としても活躍していたらしいが、あのバッティングを見たら将来は中軸を打てる野手としての指名になるだろう。

浦和学院の渡邉君は、地方大会対朝霞西校戦の3番手で登板。

大谷翔平にそっくりのフォームからキレのあるボールを投げていました。公立高校相手に3回1/3を3失点と、少しメンタル面でも技術面でも、物足りない部分を感じたが、甲子園での活躍を見ると、高校生としては一級品と感じて帰ってきた。

 

こうやって、報道される前から素人目でも目を引く選手はいるものです。

これが僕の目指す野球観術ってやつです。

果たして彼らはどこの球団に指名されるか楽しみですね!