ケガ人続きのファイターズへ
今年は各球団ともに本当に故障者が多い。
そんな中、
先日、3月3日(日)のオープン戦で、ファイターズの清宮幸太郎が、右手有鉤骨の屈折で開幕は絶望、手術は成功し、復帰まで3ヶ月を要すると言う報道が出た!
ここまでのファイターズは
清水優心が椎間板ヘルニアの手術
中田翔が(開幕には間に合うが)太腿肉離れ
渡邉諒が同じく太腿肉離れで開幕絶望
そして、清宮の骨折と、今年期待された選手が悉くケガに見舞われた。
恐らく今年のファイターズは、評論家、何よりファンからの期待度は非常に高いと思う。
そんな中で、故障者続きで不安に思う方もたくさん居ると思う。
僕自身も、一人のファンとして、どこかの五輪相では無いが、“がっかりする”部分もある。
でも、心配はしていない。
栗山監督が言いそうたが、「憂いている余裕は無い。」のだ。
清宮が治るまで、開幕は待ってくれないし、代わりの選手が居るハズもない。
ではなぜ、僕が心配していないのか…
それは、先発投手の頭数が揃っているからだ!
昨年の今頃を思い出してみよう。
開幕投手に指名された有原がキャンプで離脱。
新外国人の2人(マルティネスとロドリゲス)は未知数。
上沢、髙梨、加藤は2017年シーズンの実積からはローテーションを守れる可能性は低かった。
それを考えれば、上沢、マルティネスが各三連戦の頭、金子弌と有原が2番手、加藤、村田、上原が居て、ロドリゲス、バーベイトが外国人枠を争うと言う状況だ。
去年のことを考えれば雲泥の差だと思う。
そこにオープナー制を組み込んで行けば、ある程度シーズンを通してゲームを作れるのではないだろうか。
以前のブログで、打てるチームがペナントレースで上位に立ったと言うような趣旨の話をした。
いわゆる、打高投低=攻撃が最大の防御だと。
その考えとは逆で、適切かどうかは分からないが、以下の数字を見てみよう。
昨年、規定投球回数に達した両リーグの投手だ。
ローテーションを1年間回った(20試合登板)として、平均7イニング以上を投げなければ規定投球回数には到達しないことを考えると、いかに現代野球で規定投球回数を投げることが難しいかが分かる。
延長戦やコールドゲームを加味しなければ、1シーズン単純計算で1287イニングをベンチはやり繰りをしていくことになる。
それを考えると、ファイターズで考えた場合、規定投球回数到達者のイニングを差し引くと、約800イニングを他の投手で乗り切らなければならない。
これがいわゆる投手(ピッチャー)は何人居ても良いと言うことなのだろう。
中継ぎ投手陣の層の厚さもしかり、
シーズンを運用する上で、投手の頭数は必須で、先発投手がたくさん居ることは絶対的に必要
なのだ。
現にソフトバンクは特定の中継ぎ投手を酷使して、中継ぎ投手の故障者が多い。
ファイターズにとって現時点で投手の故障者が居ないことは、シーズン序盤を優位に戦う上で、何よりの好材料なのだ。
打高投低と言えども、やはり野球は投手力であり、野球の主導権を持つのは投手である。
それは過去、防御率4点台のチームが優勝した回数を見れば少しは納得して頂けるのではないだろうか。
※過去10年では2018年の広島と西武だけ…
確かに、打高投低の傾向が出ていて、OPSの注目度から見ると長打を打てる清宮のような選手が抜けるのは正直辛い。
ただ、考え方で言えば打率.200の7本塁打の選手なのだ。
期待はするが、成長を計算に入れてシーズンを戦うような監督は居ない。
野球は確率のスポーツだ!
ケガに憂いず、残りのオープン戦を見守っていきたい。