野球観術

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(特集)運命の交流戦 ㊤

 いよいよ、明日から“日本生命セ・パ交流戦2019”が始まります!

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筆者はシーズン前から、このブログでGW後から交流戦にかけての戦いが、非常に重要であると言い続けて来た。

監督、選手、評論家、ファン、ほとんどの人が交流戦の重要性を説いている。

これだけ何回も何回も

交流戦交流戦!」

と言ってきたのだから、それなりの更新をしたいと言うことで、

 

そんな重要な交流戦について今回は㊤・㊥・㊦に分けて

 

㊤は今シーズンのここまでの各チームの戦い

㊥は過去の交流戦の成績

㊦は2019年の交流戦の展望

 

更新をしていこうと思う。

 

 

 

㊤:今シーズンのここまでの各チームの戦い

 

まず、各リーグの順位表から

スポナビさんの順位表が分かりやすかったので拝借しました。

 

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セ・リーグは、

広島が序盤に大失速と言う予想外の展開。田中広輔の不調と巨人に移籍した丸の後釜として3番が固定できない状態が打線の繋がりを欠く形になり、投打のバランスが崩れる。守備の失策も目立ち、カープらしさは鳴りを潜めていた。

しかし、1番に野間、3番に調子の上がってきたバティスタを固定してからは破竹の勢いで、最大8つあった借金が今や貯金13。

本当に力のあるチームであることを証明した。

 

中日が4月はチームの打率・防御率ともにトップだったものの、飛び出すことが出来ず、5月に入ってからは、ずっと借金生活でマイナス6。

広島と違い、チームとして勝ちを拾うことが出来ない状況が続いたことがやはりチーム力なのかと思う。

 

逆に4月に苦しんだ阪神はベンチワークが功を奏して、中継ぎ陣の安定を機に、じわじわと順位を上げ、貯金5で2位につけている。

それとは対称的に、DeNAはベンチワークが全く機能せず、個の力が高いにも関わらず、借金は最大11にまで膨らんだ。しかし交流戦突入時には借金6まで回復した。

 

そして、昨年クライマックスシリーズファーストステージを戦った、巨人とヤクルトはと言うと、巨人は巨大戦力の打撃陣と課題の中継ぎ投手の表の顔と裏の顔が交互に出てきて、貯金4の3位。

ヤクルトは交流戦前に16連敗と言う悪夢とも言える連敗を経験し、最大6つあった貯金は借金10…

この両チームは同じくらいのチーム力と見ているので、明暗が分かれたなと感じる。

 

セ・リーグで僕が感じた流れはこんなところだ。

 

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パ・リーグはと言うと

各チーム、故障者が続出…

特にソフトバンクは数えきれないほどの故障者が出て、柳田、中村晃を始めとする攻撃の核とも言える選手を欠いてここまで戦った。

投手は昨年活躍した岩嵜、昨年に続いてサファテが戻って来れない状態が続いたが、ルーキーの甲斐野や泉が奮闘し投壊は免れた。

首位をひた走って来たが、最大9あった貯金は2に減って3位で交流戦へ。

しかしこのチーム力は、やはり日本のプロ野球では群を抜いている。

 

首位で交流戦に突入する楽天は、則本昂、岸と言う両輪を失った状態でシーズンをスタート。

打撃陣が機能して、ソフトバンクには7点差、日本ハムには8点差をひっくり返すことに象徴される“逆転のイーグルス”を演じた。現状は貯金6つと番狂わせのチームだ。

 

日本ハムは、打線では清宮、投手ではマルティネスと言う今年頼みにしていた選手が故障。

序盤はチーム打率が.200前半を行き来し、ショートスターターなどで投手をやり繰りして、勝率.500をなんとか維持しながら戦い、清宮の復帰後チームは上昇気流に乗り、貯金3で交流戦に突入。

 

下記3チームは大きな故障者は出なかったが、

 

西武は、昨年以上に不調の投手陣に加え、浅村の移籍の穴と、4月は秋山が絶不調であったことが影響し、借金生活が続いたが、昨年本塁打王の山川が安打数を上回る打点数で4番として打線を引っ張った。

秋山が復調し、不安な投手事情をカバーする形で貯金1をもって交流戦に突入。

 

ロッテは、日本ハムから移籍のレアードが大爆発するも、先発投手陣が崩壊。

ここでベンチワークが生きて、1番に荻野貴を据えて、打線として機能し始めると、中継ぎも唐川、松永、西野、益田の方程式が出来上がり、中継ぎだった種市を先発に回し3連勝と投打が噛み合い始め、最大あった6つ借金は1となり交流戦に突入。

 

パ・リーグの借金を丸抱えするオリックスは、若手投手陣の好投をふいにする貧打と、リーグダントツの失策数42で、投手陣の足を引っ張った。

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これは酷い…(小声)

 

交流戦前に借金11は12球団最多だ。

 

よく、交流戦前までは勝率.500を維持し、そこから一気に抜け出したいと言うコメントを多く聞くため、貯金と借金の数、チームのストロングポイントやウィークポイントを中心に流れを見てきた。

 

交流戦では連勝・連敗が運命を大きく分ける。

特に、普段対戦しないチームと対戦することDHの有無、球場も相手リーグホームの場合には不慣れな環境になる。

それを考えると、どうしてもチーム力、ベンチワークがモノを言う

 

セ・リーグでは絶好調の広島と、矢野監督を中心としたベンチワークで交流戦前までに形を作った阪神が、良い流れで交流戦に入れるのではないか、

 

パ・リーグオリックス以外、勝率.500前後と目論んでいた通りに交流戦前に着地をした。

実力で圧倒的に上回るパ・リーグ各チームがセ・リーグに牙を向く絵図が出来上がったと言える。

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※いつのまにか日本ハムがチーム打率1位に(笑)

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※西武と楽天はずっと防御率4点台なのか…
 

さてさて各チーム、今のチーム状況をもってどのような戦いを繰り広げてくれるか!

㊥はそんな過去の交流戦の数字を見て行きたいと思う。↓

 

saiyuki6.hatenablog.jp