(特集)運命の交流戦 ㊦
引き続きです。
㊦は2019年の交流戦の展望です。
ここで交流戦は普段と何が違うのかを前提として見て行く。
根拠となる数字がある訳では無いが、
一番大きいのは“普段対戦しない投手と対戦すること”
だ。
スコアラーからの情報である程度のことは打者の頭にデータを入れることが出来るが、それはあくまでもデータでしかない。
㊤でも記述したが、こうなるとチーム力やベンチワークで相手投手を攻略して行くことが重要になってくる。
いつかのブログでチーム力は打力や投手力で推し量る事が多いと記述した記憶があるが、今回は総合力、打つ投げるだけでなく、バントやエンドラン、牽制球や守備シフト、走塁なども大きな要素となってくる。
そこへ、相手投手を攻略したり、劣勢を跳ね返したりするためのベンチワークがさらに重要となってくる。
僕が個人的に思うのは、普段対戦しない投手と対戦すると言うことは、相手チームが勝利の方程式に入ったら打つことが普段のリーグ戦以上に困難になると言うことだ。
「自分のチームが劣勢の(負けている)時、相手の中継ぎ投手のレベルがイニングを追うごとに高くなってくることを考えると逆転することは難しくなっていく。」と言う話をしていた。
これは交流戦ではさらに顕著になると思われる。
普段対戦しない、特に勝利の方程式を担うような投手を1回で捕まえるのは非常に難しい。
なので、
1つ目のポイントは“先発投手をしっかり捕まえること”だと言える。
これも普段対戦する投手では無いにせよ、基本的には2~3回りあり、1人1人の打者では無く打線として捕まえに行くことができる。
もちろん能力の高い打者がしっかり捕まえてくれることに越したことは無いが、投球フォームが合わなかったり、ボールの軌道が特殊で打ちづらいことも想定される。
それを総合力とベンチワークで捕まえることが最も勝利に近づけるのではないかと思う。
もちろん自軍が、そんな投手と対戦することになれば、味方の守りも総合力をもってして、最小失点でいく必要がある。
もう一つは、交流戦で命取りになるのが連敗をすることだと考えると、どうしても別の意味で劣勢を跳ね返さなければならない。
いわゆるスイープされてしまう状況になった時、ベンチワークが問われる。
前日の流れを断ち切るために、積極的に動くのか、チームの力を信じて普段通り戦うのかと言う選択を迫られる。
なので
2つ目のポイントは負けゲームを無駄にしないことだ。
18試合、同じチームと対戦するのはわずか3試合だ。
切り替えが出来なければ、あっという間に連敗で、他チームとの差が出てしまう。
そこでやはりチーム力とベンチワークが問われるので㊤で更新した内容が交流戦前にしっかりできているチームは良い成績を残せるのではないだろうか。
そんなことも踏まえガチで交流戦の順位予想をしてみました!!
※同率は考えません…
やはり圧倒的なチーム力のソフトバンクが優勝の大本命!
多くを語る必要な無いかと…
そしてロッテの2位は、松永の故障は計算外だが、後ろがしっかりしていて、意外と総合力が高いチームと言うこと、番狂わせがあると感じさせるためだ。
広島は今の流れから行くと、多少の苦戦はあるにせよ、しっかり勝ちきる力がある。
特にDHが使えるようになると更に攻撃力が上がる可能性を秘めており、アドゥワを後ろに回したことが非常に不気味だ…
日本ハムはここまでの連勝の流れと投手力を考えると、上位には食い込んでくると思われる。心配なのはDHの絡みで中田・清宮・王柏融・近藤の守備位置が流動的になることだ。
交流戦を想定して手を打ってきたことがどこまで結果に繋がるか…
楽天はセ・リーグ相手にも打ちまくる予想で、後ろの投手も森原・宋・髙梨・松井としっかりしているのでこの順位予想。普段対戦しない投手に沈黙してしまうと、今の防御率では苦しい戦いになることも想定される…
阪神はチーム状態が上向きで、糸井・福留の故障が痛手だが逆にこれが功を奏するのではと予想している。今の順位に居るのは後ろの投手がしっかりしているからであり、若手の活躍で接戦に持ち込めば交流戦で広島に食い下がる可能性も考えられる。
西武は、楽天同様に打ち勝つ能力はあるものの、やはり後ろの投手に難がある。
昨年も今年もレギュラーシーズンでこんなことを言ってきたが一向に落ちる気配が無いのがなんとも言えないが、基本は投手を中心とした守りの野球が基本と言う考えなので…
DeNAは本当に個々の力は高い!投手しかり打者しかり、1人で状況を打開できる選手が多い。チームとしてはあまりよく無いためこの順位予想だが、潮目が変わる交流戦で台風の目になれる可能性もある。
巨人は坂本が絶好調で打線をけん引しているが、やはり投手力で見劣りする。
㊤で述べたが表の顔(圧倒的な打力で打ち勝つ)と裏の顔(中継ぎが打たれる)でどれだけ表の顔が出るかで貯金の数が決まる気がする。
ヤクルトは16連敗を脱したものの、もともと交流戦は苦手としている上にチーム状態は決して良いとは言えない。連敗前の中継ぎの酷使と連敗脱出のために崩れたチームの形を取り戻すことが出来るかがカギになりそうだ。
オリックスはまずは失策病をなんとかしないと…投げる打つ以前の問題だ。
しかし、走力や投手力はパ・リーグでも屈指のものがあることを考えると、交流戦で状態を上げることは可能なチームだ。
中日は、高橋周が好調でチームを引っ張っているが、序盤に数字が良い中で抜け出せなかったツケが交流戦まで来てしまっていて、パ・リーグ相手にそれが出てしまうと予想され、この順位予想だ。
ただビシエドの爆発や、大野奨太がパ・リーグをよく知っているだけに不気味な存在ではある…
果たして、みなさんはどんな予想をされただろうか!?
ファイターズファンの僕としては、交流戦はヒヤヒヤものだ。
常にソフトバンクの存在があり、ゲーム差をつけられてしまうとひっくり返すことが難しくなる。
下手をすると他のパ・リーグのチームに引き離されてしまう可能性も孕んでいる。
交流戦がいかに重要なのかを考えれば考える程、ファンとしては心配なものだ。
ただ、純粋に野球ファンとして、ファイターズのファンとして、交流戦は楽しみなものだし、期待をして応援したいと思っている。
今回は特集と言う形で交流戦について書いたが、リーグ戦が再開される時に、どのような順位になっているだろうか!?
長い文章にお付き合い頂きありがとうございました!
(終)