野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

過去に固執し、今に抗い、未来を信じない

 

ファイターズは21日のライオンズとの一戦に敗れ、最下位と0.5ゲーム差になった。

優勝争いをしていた1ヵ月前は、いったいどこへ行ってしまったのだろうか…

 

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 このブログを更新した時にこんな未来が想像できただろうか…

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そもそも“優勝争いをしていた”と言う表現をしている時点で、優勝を諦めていると受けて取られる。

現実を見れば、首位でパ・リーグペナントレースのゴールテープを切ることは厳しい。

 

「1戦1戦を全力で戦う!」

栗山監督や選手が揃えて口にする言葉だが、全員が果たしてそう考えることができるだろうか…

 

僕がこんな卑屈を言うのは、本当に気持ちの切り替えが出来ているだろうか?と言う問いだ…

もちろん選手が一生懸命やっているのは分かるが、それでも優勝争いの緊張感と同じ気持ちで試合を戦えるだろうか?

 

僕だって正直思うよ…

「連勝している時は良かったな…」

「打てない上に、守備でも足を引っ張って…」

「そんなチームが優勝すると思えないよ…」

 

標題の

過去に固執し、今に抗い、未来を信じない

状態だ。

 

うまく行かない時は何をやってもうまく行かない。

 

それこそ2016年の優勝後に栗山監督が書した『最高のチームの作り方』でも

「今年(2016年)は打つ手打つ手が悉くハマった」と言っている。

流れとはそう言うものだ… 

 

だから、過去に固執をしても良い、未来を信じなくても良い、

 

ただ、

今に抗うことだけはやめよう!

 

 

勝てない現実を直視すると言うことは、悪い流れを認めることと同じだ。

 

気持ちの切り替えが出来ているか?と言う問いはそこにある。

 

負けている時には負けているなりの理由がある。

その理由を物理的に潰すことは口で言うのか簡単だが、気持ちが付いていかない。

 

悪い流れは、いつかは止まるだろう!

 

今のファイターズには、どうもそれが必要な気がしてならない。

勝つことを目的に試合に臨む選手にとっては失礼な話かもしれないが、ソフトバンクがこの後、急に失速するかもしれない。

優勝は無理でも、クライマックスシリーズで何かが起きるかもしれない。

 

そんな時、

8月にもう少し我慢できていれば…

と思うことだけは避けたい。

 

僕たちファンもそうだが、「今は流れが悪いが、流れに抗わず、いつかは良い流れになる」と信じてみよう!

 

僕が甲子園に観に行った仙台育英VS鳴門の試合でこんなことがあった。

強風で外野にビニール袋が飛んでいた。

仙台育英のセンター水岡君はそれを拾いあげ、後ろのポケットにしまった。

仙台育英の3年生は佐々木・前監督から「ゴミを拾うことは運を拾うことだ。」と教わっていたと言う。

大切なのはそういう気持ちの持ち方なのだと思う。

プレー中にゴミが飛んで来たら、普通の選手なら拾うだろうし、それが幸運に繋がるかは別の話かもしれない。

水岡君は「チームが劣勢だからゴミを拾おう」と思った訳では無いだろうし、本当に自然なことで、佐々木・前監督の言葉を大切にしていたのだろう。

現に彼の第二打席は“打撃妨害”で出塁し、得点に繋がっている。

ゴミを拾い上げた次の回(6回表)は、先頭打者としてヒットを放ちその打球がライトの失策を誘い得点に繋がった。

 

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目の前に起きていることを良く解釈する。

決して抗わない!

 

そういう気持ちの切り替えがきっと良いプレーに繋がる!

 

僕はそう信じたい。

 

今の僕自身がそうだが、悪い流れに抗った時間はその分、大きく自分自身に跳ね返ってきている。その時間が長ければ長いほど、重く跳ね返ってくる。

 

それを味わっている今だから、ファイターズには決してそうなって欲しくない。

 

少しネガティブな内容になったが、

ファイターズへのエール、

自分自身へのエールとして

そして、自分の気持ちに抗わず更新をすることにしました。