野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

苦しむことには意味がある

 

勝てない…

 

ファイターズが勝てない…

 

中継を見ることすらしんどくなる時期がここ何年かであっただろうか…

 

今日は、2016年に優勝した時に栗山監督が書した『最高のチームの作り方』

のサブタイトル

『苦しむことには意味がある』

をテーマに自分が経験したことを中心に更新をしていきたいと思う(※長文注意)

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ブログも楽しく読んで頂けること目的に更新しているが、半分は自分のためのやっている部分もあって、アウトプットすることの意味みたいなこともテーマにしている。

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(これは読んでみたいとずっと思っている)

なので今回は、野球だけの内容を期待されている方はすっ飛ばしてもらって構いません…

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僕が社会人、いわゆる大人と言われる年代に入ってから、苦しめられた二つの言葉がある。

 

一つは6年程前だろうか、会社の上司とこんなやり取りがあった。

上司:「例えば、社長から〇〇会長はダメだよな、お前もそう思うだろ?と言われた。そして一方で、会長から○○社長はダメだよな、お前もそう思うだろ?と言われたとする。」

上司:「そこでお前(自分)はどういう立ち振る舞いをする?」

自分」「・・・」

上司:「今のお前(自分)には分からないだろうな!」

自分」「・・・」

上司:「まぁこの答えが出るようなら、お前(自分)はこんなダメじゃないんだろうけどな!」

 

これには本当に悩まされた…

 

何か自分にできないことがある度に、このやり取りがフラッシュバックして、「この答えを出せないから自分はダメなんだ…」と気分がどんどん落ち込んでいく…

この時のしんどさと言ったら散々なものだった。年齢も若かったしセルフコントロールの術も知らないが故に、自分で自分を苦しめた。

 

結局なにも答えが出せないまま1年近くが経過して、目の前の仕事がうまく行かないことと、目指す目標が決まったので、転職をすることになった。

 

 

環境が変わって、

実はこの苦しんだ時間が身を結んだ。

悔しさと辛さで、その上司に答えを求めずに苦しんだことが、

結果として自分で前に進める格好になった。

(その上司の答えと一致したかは知る由も無いが…)

 

ファイターズの大田泰示はまさにこんな感じでは無かったのかなと、今となっては想像できる。

 

 

そして、自分の中で導き出した結論は

「態度をハッキリさせること」

だった。

 

環境が変わって上司や周りの人に恵まれたこともあって、ブラック企業ながら快進撃を続け、中途ながら出世コースに乗ることができた。

 

仕事では自分の色をしっかり出して、恋愛でも「好き」と言う表現をできるようになった。

 

自分の中で「これだ!」と思って突き進んで結果も出ている時と言うのは、恋愛も含めプライベートもうまくいったりしていた。

 

そこから結果的ではあるが、いろんなものを手放すことになり、次のステージが待っていた…(この感覚は少しスピリチュアル的な話かもしれない)

 

最近フリーターとなり、仕事もプライベートも人間関係が流動的になった。

 

ここでまた二つ目の苦しみが…

「(自分って)子供っぽいよね!」

と言われるようになったことだ。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

このブログからも自分の苦しみが伺える。

そもそも自分は、子供の頃から周りの人から

「考えが大人だよね!」

とか社会人に成りたての頃、先輩から

「そんな大人な考えは要らないんだよ!」

と言われてきただけに、

この苦しみは過去との戦いでもあった。

自分が歩んできた過去はすでに歴史になっていて、一つ目の苦しみから前に進んできた歴史もある意味では否定されるような感覚さえ覚えた。

 

と言うのも、自分の意思を出すことが苦手だった僕が殻を破って、

「態度をハッキリ(明確に)すること」のバックボーンとして子供っぽさも必要であったからだ。

 

この苦しみは現在進行形だが、人間関係が流動的なため、違った考え方に触れる機会も多い。

それも、自分と同じような経験をした人の言葉はあまりにも大きい。

言葉に苦しめられ、言葉に救われる

これは僕の人生の中でも、心の奥底から出た数少ない名言になるのではないかと思っている。

※前提としてこの2つの言葉を僕に発した人に恨みがあったり、その人に傷つけられたと言う考えは全く無い。

 

先日、新しく始めた職場の人(先輩)とのやり取りだ。

 

自分:「なんで10人の人がいたら10人言うことが違うんですか?どうして良いか分からないですよ…」

先輩:「まぁそれで成り立ってるんだから良いんだろうけどね(;^_^)

 

最近、この苦しみにヒントを与えてくれる人が居たりして少しずつ、前に進んでいたが、このやり取りに電気が走った。

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(そうか!なんで俺はなぜこんな勘違いをしていたんだ!!)←

 

いろんなものが一直線に繋がった感じがした。

 

普通なら

「仕方ないよ!入ったばかりだし!」

とか

「統一できれば良いんだけどね!」

 

とか、気休め程度の言葉しか返ってこないが、この言葉には重みがあった。

むしろ、自分に足りないのは、この考え方だと突きつけられた気がした。

 

だからと言って、その苦しみからその場で解放される訳では無いが、

進む方向が決まった瞬間だった。

 

僕らが習う歴史は年号を暗記するような勉強方法だが、例えば明治維新

 

徳川幕府と各地の藩による政治体制の崩壊から、天皇を中心とする中央集権国家を明治新政府が建設するに至る政治・社会変革の過程。その始まりと終わりには諸説ある。1867年の大政奉還翌年王政復古大号令、1868年から翌年にかけての戊辰(ぼしん)戦争、1871年の廃藩置県などを経て、国内の政治的統一が完成した。

(※文献)

もちろん自分の歴史年表にも節目みたいなものがある。

明治維新廃藩置県があって全てが解決し、明治時代のスタートが難なく切られた訳ではないのと同じで、年号や制度施行はあくまでもきっかけで、これからも自分の中の葛藤しながら前に進んでいく。

 

今まではその方向性すらもなかったから余計に苦しんだ。

暗中模索とはよく言ったものだが、明かりが少し灯った。

 

もう少し苦しめば、きっと一つ目の苦しみのように、結論のようなものが出てくるだろう。

そしてきっと、そこからグッと前に進むとまた何年後かに、三つ目・四つ目の苦しみが出てくるのだと思う。

 

内側に向けられたエネルギーが外に向けられた時の自分は本当に強いのを知っているから

 

もう少し苦しもう!そうすればその意味がきっと後から分かるはずだから!!

 

 

ファイターズに話を戻そう!

ファイターズが現在、苦しんでいる要因にこの人の存在が頭に浮かぶ!

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ここ何年かの

強いファイターズを作ったのは間違いなく白井さんだ。

それはヒルマン監督が就任するずっと前から日本ハムファイターズの再建を託された、プロジェクトXかつプロフェッショナルだ。(NHKさんすいません…)

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強いファイターズにしか馴染みの無い方は、ぜひこの1冊の本を読んで頂きたいなと。

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今のファイターズが勝てないチームになってしまったのは、白井さんが居なくなってしまったことが大きいなと、この本を読みなおすと本当に感じる。

日本ハムファイターズは札幌に本拠地を移転し2004年から北海道日本ハムファイターズとなり、

日本一2回

リーグ優勝3回

クライマックスシリーズ優勝4回

Aクラス11回

と常勝チームへと変わった。

 

2004年にヤクルトから稲葉を獲得し、この年のドラフトでダルビッシュを獲得してから、スカウティングと育成をテーマに、大きなFA市場に参入せず、その年の一番の選手を獲得することを第一に、育てながら勝つと言う難しいことにチャレンジし、強いチームを作り上げ、今もその完成形を見ない。

 

さらに今年は、

オープナー制(ショート・スターター/栗山流オープナー)

 

アナリスト野球(極端な守備シフト/OPSを軸にした打順構成)

を導入してシーズンを戦っている。

 

読売やソフトバンクのように大きな原資でチームを強くするのでは無く、限られた中で様々なことに取り組んできた成功体験は、最初の壁にぶつかり始めているのだろう。

 

それは今年の異常な数の故障者や、大型連敗に顕れてしまっている気がしてならない。

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(結局戻って来れなかったか…)

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(もちろんこの人のアクシデントも…)

 

もちろんこの内容については、シーズンが終わったらたっぷり振り返ろうと考えているが、今ファイターズが苦しんでいる最中で、苦しむことの意味みたいなものを少しでも伝えられたらなと思う。

 

結局苦しんでいるのは自分(たち)の問題なんだ!

 

23年近くファイターズを応援してきて、2019年シーズンがどんな結末になるか分からないが、こう言う状況になったら最後はどんな結果になっても笑いたい。

そりゃ、クライマックスシリーズに出場できず、おまけに最下位なんて結果になったら、窓ガラスを1枚くらい割ってしまうくらい悔しい。

(※決してモノに当たってはいけません!)

 

でも

「チームがそれで成り立っている!」

と考えることができれば、

これまで以上にファイターズと言うチームを好きでいれるだろうし、もっと応援したいと思える。

そして、こんな僕と野球を一緒に観たい!野球の話をしたい!

と言う人が1人でも増えてくれることが、一つの方向性になった。

(先ほど紹介した“アウトプット大全”の著者の樺沢紫苑さんがこれからの時代は目標より方向性が大事と説いていて共感している。)

 

だから、いろんな知識や体験をもっともっと増やして行きたい。

今は苦しみが先に来ているが、僕もファイターズも、

「苦しむことに意味があった!」

と言えるように前に進んでいきたいと思う。

 

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本当に長くなってしまったが、最後まで読んで頂いた方には感謝の意を表して今回の更新にしたいと思う。