痛いとこ・かゆいとこ
先日、
自分のブログが長くて読みにくい
と言う指摘をしてくれた方が居た。
下書きをする時に文字数は意識して書いていても、どうしても言いたいことが多くなると長くなってしまう・・・
「分かってるよ…そんなこと俺だって・・・」
当然、こう言う思いになる。
でも、数秒後にそんな痛いところをついてくれることへの感謝の気持ちと、「イラっ」とする感情が戦いはじめ、数十秒後には、その気持ちをどう前向きに持って行くかと言う思考に切り替わる。
痛いところを突かれるのは誰しも嫌なものだし、自分もまさにそんな人間だ。
最近、職場でちょっと感じることがあった。
今の職場でパートとして働いて、ちょうど1年になるが、自分が居る部門に二番手の社員がいる。
女性で、年齢は50歳くらいだそうだ。
社員と言う立場からパートさんを見下し、気の弱いパートさんにはマウンティングする。
おまけに、社員は判断をする立場にあるのに、そう言う仕事には一切の関心を持たない。
社員だった自分からすると、辛さが分かる反面、許せない気持ちでしかなかった。
それが最近、
パートさんへの気遣いや判断することを積極的にするようになった。
僕自身、5月くらいに苦手な人と関わる事に対するヒントを知人から頂いていた
その社員とは、一緒に仕事もしたくないし、口も利きたくない。
そしてちょうどその頃、子供っぽい心を捨てる(=稚心を去る)
と言うことを課題にしていたこともあって、積極的に声を掛けるようにしていた。
考え方は2つ
①マウンティングされているパートさんへ、元々社員と言う立場から見えることを指摘して、その内容をその社員にそれとなく伝えて行く。
②どんな些細なことでも、判断を仰ぐこと。
当然社員も忙しいのだが、「そんなこと自分で判断してよ!」と思うこともだ。
そして必要なタイミングで
「社員は“決める係”ですからね」
と付け加える。
もちろん感情的には、腹の立つことも多いが、それは二番手の社員のためというより
自分自身の子供っぽさを何とかしたいと言う思い
があったからそうしていた。
先日、甚大な被害をもたらした台風19号が通過したあと、やはり物流が滞り、小売業である自分たちは思うように仕事が出来ず、予定外のことが多く発生した。
そこで二番手の社員は、
判断することを積極的に行い、パートさんへの敬意を示すようになった。
僕はこの時、思った。
50歳を越える年齢で、自分を変えることがいかに苦しかったことだろうと・・・
他のパートさんからは「一緒に仕事をしたくないから異動させてくれ!」と言われ、上司からも注意を受けていたのも知っているが、上から言われて簡単に変われるようなものでは無い。
それに加えて、年齢の下のパート(自分)に痛いところを突かれる。
ストレスにしかならなかっただろう。
僕は、その人が変わったことに関して、自分がしてきたことがなにかのヒントになっていれば良いなと思うと同時に、人が変わったと言うことは自分自身も変わったのかなと感じた。(相手を変えようと言うのは根本的に間違っている)
当然、何かが改善される時、三歩進んで二歩下がりながら前に進んでいくので、一朝一夕にはいかないが、その社員との人間関係は間違いなく改善されている。
話は変わり
日本シリーズが終わり、FAが解禁になった。
今年は、大物と言うよりも準レギュラーの優秀な選手が多く市場に流れる。
ファイターズファンが一番気を揉んでいるのは、
中島卓也の動向だ。
ヤクルトやDeNAが調査をしていると言う報道があるが、実際に交渉のテーブルにつけば、いわゆる“かゆいとこ”に話が及ぶ。
「年俸は日本ハムより払うよ」
「ショートとセカンドはうちは決まって無いから」
中島にとって良い話がされるだろう。
ファイターズからは逆に“痛いとこ”を突かれる。
成績(出場試合数や打率)と年俸との釣り合いや、
若手の優先起用。
その痛いところをどう解釈して、
中島自身が野球選手としてどう生きていくのか。
ものすごく大変なことだが、石井や平沼をOPSで上回る、それが無理なら、渡邉をサードに追いやる。
守備力と言う優位性を中島がどう考えているかで、ファイターズでもう一ランクすごい選手になれるチャンスはいくらでもある。
それは他球団でも同様のことが言えるが、今ある環境で痛いところを指摘されるなら、それも一つ中島のためになるのではないかとも思う。
僕も、痛いところを突かれても、笑って前に進めたらと言う思いと、中島の残留を願って今回の更新とする。