ファイターズの内野をタクす
街中はハロウィンの装飾から一気にクリスマス色へ
(チュッパチャップスを使った装飾)
ハロウィンが終わり、11月1日に中島卓也がFA権を行使せずファイターズに残留を決めた。
正直シーズン中は、
8割以上の確率でFA移籍をするものと思っていた。
成績や年俸、若手中心の起用を考えれば、中島自身の立ち位置は非常に厳しいものになるだろうと・・・
でも、中島はファイターズに残ってくれた。
本当に「ありがとう!」と言いたい
中島は僕が大学3年生の時に、後輩にファームの球場に連れて行ってもらうようになって、初めて見る2軍の野球選手の1人だった。
思い入れが無いはずがない。
高卒1年目、背番号56をつけて、逆の意味で目立ってしまうくらい身体が細く、打撃練習を見ていても、全くと言って良いほど前に打球が飛ばない。
当時の僕には、1軍で活躍するイメージは無かった。
覚えているのは、ショートでの打球の処理を普通にやってのけていたことだ。
守備範囲の打球は何事も無かったようにアウトにする。
今思えば、高卒のショートでしかも甲子園出場校でもない選手が、なせるプレーでは無かったと思っている。
2012年、田中賢介が骨折で離脱すると、代わりにセカンドに入っていた西川遥輝の守備固めとして出場するようになった。
僕のうんちくは「可愛い顔してるけど、守備はめっちゃ上手だよ!」と言う決まり文句だった。
2013年、正二塁手として起用されていた西川(今では信じられないが)が故障すると、セカンドでの出場を続け、ショートを守っていた大引が故障で離脱すると、一気にポジションを奪った。
ファイターズと言う球団で無ければ大成しなかったであろう選手であり、西川と言う守備に不安を抱えた選手の守備固めと言うきっかけから、本職のショートのポジションを奪った彼の運の強さと努力の結果は非常に嬉しかったのを覚えている。
2020年シーズン、僕は新しい野球の形がファイターズにはあり得ると思っている。
通常、僅差で勝っているチームは終盤に守備固めを入れて逃げ切りを図る。
このブログで
攻撃的センターラインと言う話をした。
これは渡邉諒がセカンドのレギュラーも白紙と言う前提で話をするが、序盤は内野のセンターラインは守備型の構成でスタメンを組む。
今年の西武や楽天のように打撃力の高いチームが上位に居る現状を考えれば、終盤の打ち合いに挑んでいかなければならない。
また、ショート・スターターで試合の流れが変わりやすい状況でも、中盤以降打ち合いを仕掛けていく必要があると考えている。
序盤は守備型だが、試合状況によっては中盤からは攻撃型のセンターラインに切り替えていく。(普通は逆で攻撃型から守備型へ)
多少の守備には目を瞑り、
売られたケンカは買って打ち合っていく
( こんな試合展開になっても押し返すと言うこと)
でも、今年のパ・リーグのクライマックスシリーズや日本シリーズを見ていると、最後は守備力がモノを言うと言うのが改めて明瞭になった。
(トランプのような)カードの表は守備力、裏面は攻撃力、とした時に、1試合の中でカードを何度かひっくり返す場面が出てくる。
その時に中島と言う選手が絶対に必要となる!
中島卓(表)・石井(裏)・平沼(裏)・谷内(表)、この4人の選手が試合展開によって裏表となってセンターライン(ショート・セカンドはこだわらない)を回していく、そこに攻撃型の渡邉がしっかりセカンドもしくはサードに居てくれれば、守備型・攻撃型の内野陣が組める。
センターラインの固定を提唱する僕としては、少し不安な部分もあるが、今年1年間野球を観てきて、常識を疑う栗山監督ならやりかねない采配だと思っている。
絶対的な守備力を持ち、2019年、レギュラー剥奪からFA権獲得と言う荒波に遭い
「ファイターズで、もう一度レギュラーと優勝を」
と言うまっすぐな結論を出してくれた。
そんな彼に
「ファイターズの内野をタクしても良い」
と思っている。
ショートでも良い!
セカンドでも良い!
途中出場でも良い!
上記のように
カードをひっくり返す野球の体現は彼が内野のリーダーであれば出来る!!
改めまして、中島選手!
ファイターズをよろしくお願いします!!