野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

ダブリュー・エイチ・アイ・ピー

 

先日、ゴルフに行ったときに、450ヤードを越えるホールで、ドライバーを使わず、ティーショットをユーティリティーで打つと、

友人に「得意のショート・スターターじゃん!?」と言われ、

「うちらはいつだって、なんでも野球なんだな!」

と心安らぐ一時を過ごしました。

 

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ドライバーのミスショットを考えるとショートスターターかなと(笑)

さて!ファイターズの2020年の課題シリーズ!

今日は、課題と言うより、来年の投手起用について。

 

ファイターズは今年、メジャーリーグで流行ったオープナーをアレンジした、栗山流オープナー(ショート・スターター)を戦術として戦った。

 

栗山監督は来年も、オープナー制を戦術として効果的に使っていく旨の発言をしている。

 

ただ今回はオープナーでは無く、

クローザーについて(笑)

 

6月にクローザーだった、秋吉が故障した際にブログを更新をしていて、少し重複する内容にはなるが、

「来年のファイターズのクローザーは誰でしょう?」

と言う問いを立てて記述して行く。

 

僕が考えるクローザーの理想像はとにかく三振を奪える投手であると言うこと。

(前回のブログでは“体技心”を備えている投手と言う表現をした。)

詳細はこちら↓

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

野球とは

確率のスポーツであり

流れのスポーツである

と言う、コンセプトに沿って2つのデータから来年のクローザーを占って行く。

 

少し恣意的なデータではあるが、こんなデータを出してみた。

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(9イニング以上の投球回数のある投手から抽出)

 

まず1つ目は三振を奪える指標になる奪三振(9イニングあたりに何個の三振を奪っているか)から見て行く。

 

トップは石川直也が、12.42(9イニング投げたら12.4個の三振を奪う)とイニング数を上回る奪三振率を誇っている。

ちなみに2018年もファイターズの奪三振トップは9.80で石川直也だった。

 

意外だったのは、西村天裕が11.08と、イニング数を上回る奪三振率を誇っていたことだ。

西村に関しては書きたいことがたくさんあるが、ここでは割愛する。

 

次に、

セイバーメトリクスと言う指標が一般の野球ファンに浸透しつつある中で、来年は恐らく、野球中継のテレビの画面にも、より一層セイバーメトリクスの数字が出てくると思われるが、今回扱うのは

WHIP(ダブリュー・エイチ・アイ・ピー/ウィップ)

だ。

表にも載せているが、1イニングあたりに投手が出した責任ランナーの率を表している。

 

この例で行けば、石川直也は1イニングに平均で1人のランナーを出していて、吉田輝星は1イニングに平均で2.27人のランナーを出していると言うことになる。

 

僕はこのWHIPを好き好んで使う。

球界的にどのような扱いなのかは分からないが、

野球の確率論的な話と、流れ的な部分を表した数字だと思っているからだ。

 

確率的には防御率との相関関係が強く、流れの側面は皆さんが野球を観ていて感じる部分と同じで、

「この投手が抑え(クローザー)で出てくれば大丈夫だ!」

と、雰囲気的に感じる部分だ。

 

ちなみに増井劇場と揶揄される、オリックスの増井のWHIPは2019年は1.49なので、ファンとして不安になるのは当然なのだが、こう言った感覚的な部分もWHIPには含まれている気がしている。

 

なにせ、1点~2点リードしている場面で、毎回複数の走者を背負うと言うのは、流れとしては良くない。

増井は走者を出しても、抑えるタイプのクローザーだが、ファンとしては不安でしかない←だから劇場って言われるんだけど・・・

 

話は逸れたが、石川直也は防御率こそ良く無いが、WHIPも非常に素晴らしい数字だ。

 

表にもある、

宮西は0.8と1イニングに出している走者の数が1.00(1人)を切っている。

ファイターズでWHIP1.00を切っているのは、宮西と有原(0.92)の2人だけと、いかにすごい数字かと言うことが分かる。

 

ここで秋吉がこの項目での数字がどうか?

と言うと以下の通りだ。

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比較用に

 

僕が言いたいことは、もうお分かりですね!(笑)

来年のクローザーは

石川直也に担って欲しい!

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奪三振WHIPも秋吉を上回っていて、防御率こそ良くないが、クローザーの要素としては申し分無い存在だ。

 

精神的な部分と経験的な部分は秋吉に劣るが、

「ファイターズの守護神は石川直也であって欲しい。」

僕はそう強く思う!

 

あくまでも、データから見たクローザーの資質なので、賛否はあると思う。

 

160km/hに迫る角度のあるストレートと、落差の大きいフォークはクローザーとして大きな武器だ。

 

絶対的な先発完投型の投手を除けば、オープナーだろうとQS(クオリティースタート)だろうと、クローザーから逆算して投手継投をしていく。

 

「石川直也に繋げば大丈夫!」

 

そんな投手になってくれることを願って止まない。

 

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吉田輝星、初登板の日の石川バッテリー

「皆さんが監督なら誰をクローザーに起用しますか?」

 

そんな質問を以て今回の更新としたいと思う。

 

P.S.

(投球回は少ないが)

ストレートしか投げられない吉田輝星の奪三振率が10.64と言うのは正直驚いた。

変化球なんて覚えなくていいから、誰にも打てない真っすぐを極めて欲しい←