野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

ケルナンド・スギノール

 

最近いろいろあって、疲労の波が一気に押し寄せて来た筆者です。

ここから年末商戦に向けて、気持ちを立て直していかないといけない訳ですが、

大切な事はとにかく寝ることですね(笑)

 

さてさて、今日のブログはこの人を取り上げます!

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野球の出来る芸人、杉谷拳士!!

 

この芸人!いや選手!!

FA宣言せず、ファイターズへの残留をいち早く宣言、

ファンとしては「まぁ当たり前だろう・・・」

と言う雰囲気だったが、少しデータに目を向けてみると、FAしなくてよかったなぁと感じる。

 

今年、FAの目玉だった、ソフトバンク⇒ロッテにFA移籍した福田秀平。

ソフトバンクを含む5球団の争奪戦の末、年俸:4年で6億円とレギュラー選手で無いにも関わらず、破格の年俸でロッテと契約となった。

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福田の年俸を単年で計算すると1億5000万円として

杉谷は年俸3000万円での契約となったが、福田と2019単年の成績で比較をした時に、そんな5倍もの差があるかなと・・・

 

福田の出場試合数が80試合

杉谷の出場試合数が83試合

 

ポピュラーな打撃成績で比較してみると、

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(2019年打撃成績)

 

まぁ実力的な差はあるかなと思う。

 

ただ、両選手共にレギュラー選手では無いと言うことを考慮した上で、

“走・攻・守”の数字で比較をしてみた。

 

まずは“走”

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(2019年盗塁数)

両選手とも代走での出場も多く、

杉谷は盗塁の企図数こそ福田の半分にとどまるも、盗塁成功率は.833と成功率は極めて高い。

走塁においては失敗しないことが重要なので、ここの評価は非常に高いと言える。

 

 

次は“攻”

代打の成功率!

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(2019年代打成績)

福田の成功率高さ・・・

「とは言うもののですよ!」

これを見てもらいましょう!

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リーグ平均を大きく上回る代打成績を収めている訳で、5倍の差が付くような感じを覚えない。

 

 

そして最後に“守”

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福田が主に外野を守っているのに対して、杉谷は出場試合の半分を内野3ポジションこなしており、守備の負担は圧倒的に杉谷の方が重い。

 

杉谷の場合、一塁で1回、三塁で2回の失策を記録していて、記憶ではあるが、レフトフェンス直撃の打球の処理を誤り、田中賢介の一打で事無きを得て、ヒーローインタビューでいじられたと言う出来事もあった。

 

しかし、野球と言う世界だけにとどまらず、仕事において複数のポジションをこなすと言うのは非常に大変なことだと思う。

野球で言えば、ポジションによってサインは違うし、セカンドとサードは向く方向が逆だったりと負担は大きい。

 

守備においては福田よりも価値があると感じる要素は大きい。

 

ここまでこんな話をしてきたが、福田の年俸はあくまでもレギュラー選手としての期待値が含まれている

 

ただ、こうやって単純にユーティリティープレーヤーとしての数字を比較した時に、

「杉谷がFAしなくてよかったな

と改めて思う。

 

今年は1試合左右両打席本塁打を放ち、

“サイレント、サイレントでただの無視”

“ケルナンド・スギノール”の名前も襲名し、話題にも事欠かなかった。

 

2018年シーズンには夏場の厳しい時期に杉谷が故障して1軍のベンチに居なかったことに関して、栗山監督に「あの時期に拳士が居なかったことが厳しかった」と言わせるほど、ムードメーカーとしての存在感も大きい。

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チームには不可欠な存在であり、優勝するにあたっては、杉谷が話題をさらって行くくらいの「イケイケな雰囲気♬」と言うは必要と思う。

 

あの明るさや性格を育てることは出来ない!

 

多くを望まなかった杉谷には感謝の気持ちを以てこの更新としたいと思う。