ストレス
日本はストレス社会と言われる。
ストレスで心疾患を患ったり、更に不幸なことに自殺大国でもある。
先月、厚生労働省が2019年の自殺者数を発表して、2万人を切って、10年連続での減少と言っているが、実際これは、遺書が発見され警察が自殺と認定した人数であり、潜在的には5万人近くの人が自らの命を絶っていると言われている。
暗い話になってしまったが、今日はストレスをテーマに話をしていくことにする。
去年、こんなブログを更新した。
人間の怒りについて・・・
人間の欲求には常に怒りの感情が隣り合わせにあると言っても良い。
みなさんも、経験があると思うが、「あれが欲しい!」「こうなりたい!」と思った時に、その事が思い通りにならないと、イライラしたり、誰かのせいにしがちである。
もっとも、厄介なのは一生懸命取り組めば取り組む程、思い通りにならないと、そう言う感情が強くなってくる。
栗山監督が、著書の『稚心を去る』の中で、うまく行っている時には「チームの勝利のため」と言えるが、ひとたびうまく行かなくなると、子供っぽいワガママな心が出てきて、イライラしたりする。
そんなうまく行かない時でも、「大人の心」を引き出すのが監督の仕事とも述べている。
僕自身、去年味わった、ある意味では“屈辱”から立ち直るために、様々なことに取り組んできた。
去年は、悔しさ、悲しみ、不安、そこから来る怒りの感情が自分を支配し、自分自身を壊してしまった。
最近、うまく行くことと、うまく行かないことが交互に自分にやってきて、意識してきたことを実践し、それなりに乗り越えてきたつもりだった。
それが、あることが起きて、また子供っぽい心が出てきてしまった。
僕がお世話になった上司が、ある時こんなことを言っていた。
「(人が)イライラしたり、ストレスを感じたりするのは、自分の予想外なことが起きた時だ。」と・・・
「原因はそこか!?」
と
その事をふと思い出して、気持ちを切り替えることが出来た。
そりゃ自分は未熟者だから、完全に吹っ切れた訳では無いが、その悔しさや悲しみをプラスの行動に変えることが出来つつある。
自分を内観する習慣も功を奏した。
ただ、イライラした自分を見つめながら、気持ちの切り替えに数日かかってしまったことが、まだまだ修行が足りないなと思ったのも事実。
前置きが長くなってしまったが、ファイターズは昨年、上沢が6月18日のDeNA戦でソトの打球を左膝に受けて戦線を離脱してしまった。
ファイターズにとっては、エースの離脱は各選手の想定を超えていただろう。
数日間は、上沢ショックで勝てない試合が続いた。
栗山監督も気丈に振る舞っていたが、想定を超えるエースの故障にストレスを隠せなかったと思う。
特に、上沢が戦線離脱したタイミングが“交流戦期間”と言うのが余計に悪影響を及ぼしたと感じている。
パ・リーグのチームにとっては、交流戦は絶対に勝ち越さないと行けないし、そこから勢いをつけてリーグ戦に入って行きたいと言う“いわば欲のような思惑”がある。
その思惑に水を注される格好になってしまった。
ファイターズの監督・選手は「1試合1試合、全力で戦う」と言う言葉をインタビューで答えたりするが、1年通しての思惑や計画を存在する。
2020年シーズン、これから実戦が多くなってきて、ケガ人や思わぬ選手の不調がチームに及ぼす影響を考えた時に、このストレスと言うテーマが浮かんできた。
ソフトバンクと言うチームは、こう言ったストレスに強い。
今年も例年通り、主力に故障者が続出している。
ただ、シーズンが開幕して、蓋を開けてみれば、Aクラスに居て、常に優勝を狙える位置にいると思う。
それは、ソフトバンクホークスと言うチームとしてのマネージメントなのか、選手個々人の意識の問題なかは分からないが、
ファイターズは戦力の底上げ(若手の成長)や、戦術(オープナーや変則シフト)も大事だが、想定外のことに起因するストレスに弱いと言うこともファンとしては頭に入れておきたい。
いや、別にファイターズが特別弱い訳では無く、ソフトバンクがそういったストレスに特別強いだけなのかもしれないが・・・
でも、このチームを倒さないと優勝は出来ない。
(このテーマに関して)その鍵を握っているのは栗山監督しか居ない…
野球(ファイターズを応援する上)でも、普段の生活においても、正しい知恵を得て、想像力を働かせ、想定を超えることが起きてもしっかり気持ちを切り替えられることが、大切なことなんだろうなと思う。
今日は少しネガティブな話題だったが、良い時も悪い時も、予想外(想定外)のことが起きた時も、一人のファンとしてしっかりファイターズを応援したいと言う思いも込めて今回の更新としたいと思う。