野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

左と左は

 

前回のブログで、ルーキーの河野が対右打者の方が得意なのではないかと言う話をした。

 

では、打者から見た場合、「なぜ左打者が対左投手を苦手としているのか?」と言う、ある意味、野球に詳しい人にとっては常識的な話をしたいと思う。

 

その問題提起をしたのがこの動画!

https://www.youtube.com/watch?v=FqI58mutxmE&t=8s

 

ユーチューバーいや、野球評論家の里崎智也氏のYoutube動画。

 

大前提として、左打者は左投手が苦手と言う前提が我々にはある。

逆に、野球を見始めたばかりの方は、なぜ左打者のところで左投手にスイッチ(交代)したり、逆に左投手のところに右打者の代打を送ったりするシーンを見て、

「なんでだろう?」と言う疑問を抱く方もいると思う。

 

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その疑問に答えてくれたのが、

こちらも同じくユーチューバーいや、野球解説者の高木豊氏!

https://www.youtube.com/watch?v=qAOkzjWMQL0

 

これはものすごく分かりやすかったので、人様が作った動画をリンクさせると言う、手抜きとも言える行為だが、長年野球を見てきて今までに、これほど分かりやすい説明は無かったので、ぜひ参考にして頂けたらと思う。

 

後、ずいぶん前に現在楽天のバッテリー兼守備戦略コーチを務めている、光山英和氏がGAORAで解説をしている時にこんなことを言っていた。

 

「左バッターはプロに入ってから、先発が左投手の時にスタメンを外されたり、代打を送られたりして、左投手の時に打席に立つ数がアマチュアの時に比べて圧倒的に減る。慣れの部分も含めて苦手意識が生まれてしまうのでは・・・」

 

と言う解説をしていた。

これは卵が先か鶏が先かと言う話かもしれないが、一理あるなと思い記憶に残っている。

 

また、松井秀喜イチローの出現で、左の好打者が増えたと言うのも起因して、左の変則左腕がプロで大成するようになった。

現在で言えば、ソフトバンクの嘉弥真や楽天の高梨、ファイターズで言えば、宮西や公文などがその代表だ。

 

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我々の用語で「遠山葛西」と言えばピンとくる方もいると思うが、左打者を抑えるために、ベンチも躍起になったことで、そう言う投手の出現が顕著になった。

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その出現が、より左対左の苦手意識を加速させたとも感じている。

 

 

左打者でレギュラーを掴むためには、左投手を打たないといけないが、その苦手な理由と対策が、高木豊氏の動画には詰まっていた気がする。

 

現在、メジャーリーグでは“一人一殺”が禁止される流れになっていて、NPBでもこれを採用するかを検討していると言う。

NPBで採用された場合の細かいルールはわからないが、(ファイターズ対ホークスの場合)柳田(左打者)の場面で、宮西をぶつけて、柳田を打ち取っても、次のデスパイネバレンティンの時に右投手を出してはいけないと言うルールだ。

こうなると、左打者は左殺しに遭遇する確率が減るし、右打者は有利だ。

 

僕はこのルール採用には反対だが、採用されれば、また野球のやり方が変わるのだろうなと感じている。

 

話は逸れるが、統一球問題や、ホームランテラス(ラグーン)、“一人一殺禁止”のルールと、打者有利(投手不利)の方向に野球界が進んでいると思う。

“一人一殺禁止”のルールは試合時間短縮を目的と言っているが、逆に乱打戦になって試合時間が伸びる気がしてならない。

 

話は戻って、野球に詳しい方からビギナーの方まで“左打者対左投手”に関して、非常に参考になると思うので、動画を見ていただければと思う。

 

球場やテレビを見ていて、野球を観る目が少し変わるかも・・・

 

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野球界最強のユーチューバー!!