野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

勝負勘みたいなもの

明後日、右肩痛から1年2か月振りの復活を目指す筆者です…

(昨年の開幕戦の日に、キャッチボールで右肩痛を発症しそれ以来ノースロー状態)

 

さてさて、前回のブログで過去の試合のオンライン観戦の話をしました。

 

そのサムネイルがこれ↓

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2016年7月10日の対マリーンズ戦@札幌ドーム

(前回の答え合わせね(笑))

 

ファイターズファンの方であれば、何かしら記憶に残っている試合だと思う。

 

・レアードのサヨナラホームラン

田中賢介の起死回生の同点ホームラン

大谷翔平のマメが破裂

(このマメが優勝決定の試合も完治していなかった…)

・球団タイ記録の14連勝

などなど

 

僕個人的にはこの年の優勝を確信した試合でもあった。

 

過去の試合をフルで振り返ることなんて滅多に無いし、しかも野球を真底知っているメンバーと観る訳だから、それなりに真剣に観ていた。(オンライン飲み会なのに無言の時間が結構あった(笑))

 

 

詳細はこちらをご覧ください

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http://npb.jp/scores/2016/0710/f-m-14/index.html

 

ある意味ではお金をもらわない一流のコメンテーターの集まりだから、目の付け所が違う訳だが、僕が目を付けたのが、1点ビハインドの8回裏の攻撃だった。

 

先頭バッターは代打の矢野:遊ゴロ(一死)

続く市川は左安(一死一塁)

ラストバッターの岡はセカンドへの速いゴロだった(併殺機会)

マリーンズのセカンド・ナバーロのショートへのトスが若干浮いて、

2塁封殺もショート鈴木大地の送球が遅れ、全力疾走していた岡は一塁セーフとなった。二ゴロ(二死一塁)。

 

8回裏は結果的にはファイターズは得点ならなかったが、マリーンズ側から見ると、この併殺が取れなかったことが勝負の分かれ目だったと思う。

 

岡が1塁に残り(二死一塁)でバッターは1番に帰って西川。

カウント1‐1からランエンドヒットをかけたのだ。

結果は三遊間を破る左安(二死一・三塁)

西川の打ち方を観ていると、どうもベンチのサインと思われる。

 

「ここで西川にランヒか・・・」

 

ある意味ではもらったランナーではあるが、浅いカウントから積極的にしかけて、二死一・三塁の状況を作って、続く中島卓の打席で西川はスチールを成功させ、二死二・三塁の状況まで持って行った。

結局、中島は凡退するも、次の9回裏二死3-2のカウントから、田中賢介が起死回生の同点ホームランをライトスタンドに突き刺す訳だが、この8回のこの攻撃が賢介のホームランと12回のレアードのサヨナラホームランを生んだものと思えた。

 

岡の全力疾走ももちろん評価されるべきだが、岡はこの試合、7回に反撃の狼煙となるシーズン第1号のツーランホームランを放っていた。

そう言った走者が併殺崩れで残ったところで、西川に浅いカウントからランエンドヒットのサインを出しベンチ(栗山監督)の采配がキーポイントだった。

その結果、9回裏に田中賢介まで打順が回ることとなった。

 

もちろん、こんなのは全て結果論だし、そりゃ後からいくらでも後付けは出来る。

 

ただ、栗山監督の勝負勘みたいなものは、こう言うところに随所に見られる。

僕の感覚だが、特に、西川にエンドランのサインを出したり、0-3から「打て」のサインを出したりすることがあるが、だいたいこう言う試合は勝ち切っているイメージだ。

 

今年は無事開幕すれば、例年に無い雰囲気と日程でシーズンを戦うこととなる。

データや定石もそうだが、こう言った勝負勘がシーズンを左右すると言っても過言では無い。

 

西川に何か特別なサインが出された時には、「栗山監督が勝負に出てるんだろうな」とそう言う目でベンチワークを見てはいかがでしょうか!

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シーズンが始まれば、こんな解説もYoutube の生配信でしていこうと思ってますの、ぜひご覧ください!!

https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber