野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

その環境がそうさせている

職場で立ち仕事をしている時、後ろから呼ばれると、プレートを外す仕草をして、ボークを取られないようにしている筆者です。

マーティン帰ってこないかな←

習慣は大事←

 

今日のテーマはここ数日感じたことをそのまま記そうと思う。

 

新型コロナウィルスの騒動が始まって、約1年が経とうとしている。

昨年4月の緊急事態宣言の発出に続き、今も2か月に渡る緊急事態宣言下での生活が続いている。

 

“自粛”の解釈は各々違うとしても、大概の人が、一定の範囲の環境から出ることが少なくなったことと思う。

 

意外と無自覚なもので、職場と家の往復だけであったりして、普段と異なる環境に身を置かないと、その環境が全てになってしまう。

 

職場で通っているターミナル駅でも、少し普段と違う道に足を延ばすと、飲食店が悉く閉店していたり、久しぶりにファミレスに入ったりすると、以前と勝手が変わっていたりと、環境の変化に刺激を受けている自分に気付いたりする。

 

これって結構危険なことだと感じていて、普段は友人や職場の人とご飯に行ったり、飲みに行ったりすると、生活環境(普段の行動範囲)から出て気持ちが変化することは普通のことだから、今のままだと、どんどん思考や目に見えるものが閉鎖的になっていく。

 

こうなると、新型コロナウィルスに感染する以上に、人間が弱っていくだろうし、ワクチンの接種が始まっても、その閉鎖的な思考の人間が、他人を攻撃したり、塞ぎ込んだりして健康的な社会生活を営むことが難しいような気がしている。

これは人間の良し悪しや、メンタルの強弱の話じゃないよ←

 

2月27日に日本ハム横尾俊建内野手楽天池田英隆投手の交換トレードが発表された。

 

横尾は慶応大学から5年間ファイターズと言う環境で過ごした。

自主トレやアマチュア時代の戦友と時間を過ごすことがあるにせよ、ファイターズと言う環境下で5年間過ごしてきた訳だ。

 

横尾にとって

野球と言う仕事を全うする環境はファイターズが全てで、結構閉鎖的な要素が大きい。

 

それは他の選手も同じじゃないか!?と言う指摘が入りそうだが、期待されながら5年間芽が出なかった要因の1つには成りえると思う。

 

特にファイターズは栗山監督が10年間も指揮を執っていて、変革が起こりにくい環境にあるし、球団の運営がシステム化されているから、刺激が少ない。

 

もちろん、再来年に新球場が出来たりと未来にその変化が起こる可能性はあるが、少なくとも横尾が在籍した5年間は大きな変化は無かったと言える。

 

報道ベースではあるが、楽天と言う球団は、ファイターズ以上に競争が激しくて理不尽な環境だと思われる。

その刺激で、横尾が野球選手としてレベルアップするのであればそれは良いことだとだし応援したいと思う。

 

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頑張って←

 

大田泰示はものすごく良い例で、巨人と言う環境を経験したが故に、ファイターズと言う環境が刺激となって活躍しているし、現在の環境の良し悪しも分かっている。

 

移籍して数年間、その新鮮な気持ちを大事にして頑張ったからこそ、大田の今の成績や立ち位置があると思うし、そのタイミングを生かした大田泰示と言う野球選手は本当に素晴らしいと思う。

 

そして今日、DeNAとの練習試合で僕自身がハッとさせられたプレーがあった。

 

代打で出場しそのまま守備に就いた樋口と途中から守備に入った上野響平との二遊間に併殺機会が訪れた。

 

セカンドベース寄りに転がったショートゴロだったのだが、上野が見事なトスで樋口にボールを経由させる(6‐4‐3)と綺麗なダブルプレーが完成した。

 

樋口も決して守備が上手な方では無いが、なにか熟練の二遊間の併殺プレーだった。

 

上野の動きが本当に素晴らしくて、捕球する2バウンド前にステップするタイミングをしっかり取って、1バウンド前に送球しやすい体制に入って、捕球からトス樋口はそれに押し出されるように一塁へ早い送球で併殺完成。

 

ファイターズの試合で久しぶりにこんなゲッツーを見たなと思った。

そして、こういった併殺が当たり前の環境に無かったことに気付いた。

 

金子誠田中賢介の二遊間コンビではこう言った早いボール転送の併殺は結構あって、遡れば、田中幸雄・奈良原・金子誠・片岡の内野陣の送球は強く正確なものだった。

 

やっぱりこう言った内野陣の環境がどこかで断ち切られて、今の守備の弱さに繋がっているなとそれこそ改めて刺激を受けた。

たかがワンプレーだが、上野はまだ高卒2年目でファイターズの環境に染まっていない。

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彼は守備への探求心の賜物で弱小校からプロに入ってきた。

京都国際の選手ごめんて←

打撃はさすがにプロレベルには程遠い←

 

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こう言った選手の刺激を、風前の灯火として消してはいけない。

 

上野をレギュラーとして使えとは言わないが、こう言った選手の技を刺激にして、捕球・送球がしっかりできる内野陣に変わるきっかけにして欲しい。 

そう言った環境になれば自然と習慣化されてきてそれが当たり前になるのだから…

 

我々が新型コロナウィルスの自粛生活で社会生活を営む中で、人間として弱体化しないためにも、小さな刺激を良いエネルギーに変えて行きたいなと思う。

 

やっぱり、その環境が全てになってしまうのことが良くないと、今日の横尾のトレードと上野のワンプレーを見て感じたので今回のテーマとした。

 

Youtubeの生配信ではこう言った話も交えて、

ファイターズを応援してますので、

ぜひ遊びに来てください。

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