野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

石川亮が活躍するために

 

ブログやYouTubeで発信したいことが山ほどなるのに、効率的に発信する仕組み作りに苦慮している筆者です。

 #しっかりやります

 普段はファイターズ戦の実況生配信やってます。

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Yuチャンネル - YouTube

 

石川亮のリードについてTwitterで呟いているせいか、タイムラインが石川亮のバースデーツイートで埋め尽くされていたので、いい機会だから彼のことについて、文章で発信しようと思う。

 

 

過去に清水と宇佐見の違いについてや、配球とリードの違いについてブログで更新して、好評だったこともあって、YouTubeの生配信でもリード面で解説することが多い。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

僕は石川亮の大ファンと言う訳では無いが、

ファイターズを勝たせるキャッチャーが推し捕手

と言うことになるから、今後の捕手事情も含めて少しお付き合い頂ければと思う。

 

過去にこんな記事を更新した。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

現状この時から、大きな改善が見られず2021年シーズンの前半戦が終了した。

 

そんな中、台頭してきたのが石川亮だ。

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宇佐見は極度の打撃不振と安定していた盗塁阻止率が急降下…

 

一本立ちを期待された清水は打撃の向上は見られず、ブロッキングはかなり改善されていたが、課題だった送球難は改善されず。

試合中に感情的になることも多く、そこに割って入る捕手が出てこないまま…

 

チームは投打の歯車が逆回転を起こして、シーズン序盤は先発投手陣が撃ち込まれ、中継もリードを吐き出す展開が続いた。

 

そんなタイミングで石川亮がマスクを被る試合が増えて、少しだけだが勝ちを拾える試合が出てきた。

 

そこで露骨になったのが、清水のリード面だ。

 

Twitter上で清水のリードについての批判的なコメントが急激に増えた。

 

僕はYouTubeの生配信の中で、清水の「こう言ったリードが良くない」と言うことをずっと指摘していたが、こうなると石川亮のことにも言及しておいた方がいいなと思う。

 

大前提として、“リードに正解は無い”だ。

 

チームが勝てばそのリードは正解だし、

負ければ不正解とみなされる。

だからこそ

“リードは結果論で語られるべきでは無い”

と僕は思っている。

 

野球をよく知らない方にも分かりやすく言うと

 

清水のリードは、投手が投げたい球を優先する。

 

石川亮のリードはバッターの頭に無いボールを要求する。

 

どちらが良いとは言わないが、勝ちやすいのはどちらかと言えば石川亮の方だと思う。

 

理由は、

投手が投げたいボールはバッターも待っている可能性が高い。

逆にバッターの頭に無いボールは打たれる可能性は低くなる。

 

実際にはこんな単純なものでは無いが、結果球(三振を取ったり、打ち取ったりする球)からの逆算に対する2人の考え方の違いはここにあると思っている。

 

しかし

石川亮は現時点では、やはりリリーフキャッチャーで、正捕手になるためにはこれからいくつもの失敗を繰り返しながらのリードになってくる。

 

石川亮のリードについて、バッターの頭に無いボールと言うのは、いくつかあると思っていて

一つは、このタイミングではホームラン(等)を警戒して、この球種・コースは投げてこないだろうと意識的にバッターが選択肢から外しているケース

二つは、緩いボールやピッチャーが投げることに難易度が高い、球種・コースであるケースがある

 

これを続けることを僕は裏のリードと呼んでいる。

 

バッターが意識的に危険なボールを待っていれば、大事故になる

また、

ピッチャーにとって難易度の高いボールは失投を招きやすい。

 

常に危険と隣り合わせのリードをフルイニング続けて、裏のリードが表になり続けたら、裏のリードは無くなってしまう。

 

だから、正捕手になるためには、

ある程度打者が嫌がるボールと投手が投げたいボールをミックスした、オーソドックスなリードも試していかないといけない。

 

試すと言うことは、失敗を知ることだ。

キャッチャーのリードは確率の高い方を選ぶのが理に適ったリードと言われる。

 

失敗する確率の高いものを捨てると言うことが、成功確率を上げる方法であり、そこの失敗について、僕は温かく見守って行きたいと思っている。

 

そのために石川亮に必要なことは

ただ一つ!

 

絶対的に打つことだ。

 

清水はバッティングの素質はかなり高いと思っている。

清水のファンには怒られるだろうが、彼にはずる賢いところが無く、感情的になりやすいので、捕手は向いていないから、捕手としての配球の読みとショートバウンドを処理できるスキルを使ってファーストやサードに挑戦して、彼の良さを生かしてみてはと思う程だ。

 

話を戻そう。

 

捕手のリードは、なかなか比較することが難しいが、バッティングは打率や本塁打数など数値化しやすい。

 

特に誰をとっても打てる捕手が居ないファイターズだから、そこが抜きんでれば、先発マスクを被れる試合数も増えて、失敗が許されるケースも増えてくる。

 

今の石川亮の立ち位置は失敗が許されない状態なので、自分で失敗できる状況を作るためにも圧倒的に打って清水からマスクを被るイニング数を奪うしかない。

 

そしてYuチャンネルが提唱している“500打席問題”についても言及しておこう。

※プロで1軍のボールを打てるようになるまでには平均で500打席を要すると言う投チャンネルが掲げるデータ

 

彼は8年目のシーズンで昨年まで200打席、今シーズン前半までで97打席をもらっていて、合計297打席。

 

なんとか、後半戦の最後には400後半くらいまで打席に立って、.230くらいは打てるようになって欲しい。

 

超主力級のバッターでは無いが、プロの1軍でマスクを被るのに最低限の打力に達すると言う意味ではこの500打席問題も参考にしてもらいたい。

 

感情的な話にはなるが、

自分に厳しく、他人に厳しくすることが難しい今のファイターズの環境にあって、全体を見渡して、捕手として必要なことをやれている石川亮は正直すごいと思っている。

(プロの世界なら普通のことではあるが、逆に言えばプロ野球選手ってこと)

 

普通は環境に左右されてしまうものだが、セーフティーバントへの警戒やシフトの指示、投手への声掛けやジェスチャー、インプレー中の必要なバックアップやコリジョンに対する備えなど、しっかり出来ている。

 

捕手として必要な部分を持ち合わせているのだから、ある程度試合に出続けて、後継の捕手と併用できる環境を作って欲しい。

 

鎌ヶ谷にいる、田宮・梅林・古川の起用は

彼らに1軍での経験が無いから、石川亮の経験と実力との併用が不可欠なのだ。

 

僕は野球の過半数

守りの要素が占めると思っていて、かつキャッチャーのリードが、かなり勝敗にかかる構成比が高いと思っているから、将来のファイターズのためにも石川亮の存在が大きなものとなると信じている。

 

打て!!
石川亮!!!

 

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そしてお誕生日おめでとうございます!!!!