野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

中田翔の一件で思ったこと

 

新型コロナウイルスの魔の手が近くまで迫っている筆者です。

職場で毎日のように陽性者が←

 

後半戦に向けて、いろんなことを調べたり、動画を作っていたら

中田翔が暴力行為で出場停止と言う記事が飛び込んで来た。

 

暴力は決して許されることでは無いと言う前提だが、結論を言うと、

僕は中田翔を擁護する立場にある。

 

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事実だけ整理をすると、

中田翔がチーム内でなんらかのトラブルを起こして、無期限の出場停止処分になっていると言うこと。

 

そこで僕が、TwitterSNSで飛び交っている情報を見て思うことは、上記の情報すら把握できていない人が居て、「やっぱり中田翔は暴力をふるう人だったのか?」とか、「殴られたのは誰か?」みたいな風潮になっていることだ。

 

そもそも論、中田が、路上で誰かを殴ったり、人を傷つけたとかなら分かるけど、職場内でのいざこざなんて、よくあることだし、その事実関係なんて、見る側面によって変わるから、まず事実だけ見ようよと思う。

 

その上で、僕の見解を言うと

(暴力が事実であると仮定すれば)、

中田翔に暴力行為に及ばせた組織が悪い!
だ。

 

理由は2つで、

問題行動が2回目であると言うこと

もう一つはそれを止める立場にある人が居ないと言うこと。

 

1回目にバットをベンチでへし折って、ベンチ裏で自ら転倒して、負傷していると言う過去があって(これも真実かは不明)、中田が激高しやすい状況にあるのは、把握している。

 

そこへ来て、止める立場にある人が居ない上に、それを社会的に許されない行為だ!
とか言って処分していること。

だってこうなることって容易に想像できるじゃん… 

 

ここから先は僕の憶測で話をする。

 

中田翔のフラストレーションは限界に来ているのは、なんとなく分かる。

 

恐らく今のチームの状況って、決して勝利を目指す集団になっておらず、本来野球チームがあるべき組織に無いのは、試合を観ていれば分かると思う。

 

中田翔って負けず嫌いだし、そんな環境を許せるはずがない。

 

そんな中で選手がプレーしていて、自身の状態も悪ければ、問題行動の一つや二つは起こすだろう。

 

北海道日本ハムファイターズと言うチームは、育成方針や教育方針が、ルールでしっかり決められている。

その歯車が完全に狂っている状態で、不平不満が無い方がおかしい。

 

最近はおとなしい選手が多いし、それに苦言を呈する人が居なくなっている。

何度も言うが、それが暴力をふるう理由として正当化されるべきでは無いが、そこに一石を投じる人間が居ないことの方が問題だと僕は思う。

 

中田翔って、やんちゃだし、ぶきっちょなところがあるから、そう言ったことが表現として社会的に許されないものとして出てしまったと思っている。

 

球団に苦言を呈して、こうやって処分されてしまえば、間違った方向に組織が進んでしまった時に歯止めが利かなくなる。

 

それを奇しくも背負わされてしまったのが、中田翔だと思っている。

 

スポーツ紙の情報によると、栗山監督が知らなかったみたいなことが書いてあって、現場の最高責任者がそれを知らないなんてありえないし、そう言ったことがまかり通っている時点で、組織としておかしい。

 

新型コロナウイルスで政府の対応が批判されているが、それは当然のこととして、恐らく首相や担当大臣って肝心な情報は耳に入っていないのだと思う。

 

耳障りなことを言えば自分の立場が危うくなることは、国会議員や役人は百も承知で、そういった忖度は身を守る上で当然だからだ。

 

それと同じことが、ファイターズでも起きていると思っていて、こう言った報道が出た時に、「中田なら当然とか」「やられた選手は誰だ?」みたいなワイドショー的な発想しかできない人が増えれば増えるほど、ファイターズが良くなる機会を奪う一方なのだ。

 

この報道が出た時に、「栗山監督は何をやってるんだ?」とか「球団は同じ失敗を何度するつもりだ?」みたいな論調になれば、球団のお偉いさんたちも

「これは(自分たちの立場が)ヤバイ」となって、改善の余地が出てくるが、SNSの風潮は愚かにも程がある。

 

仮にこのブログを読んで下さっている方にも、“いわゆるワイドショー的な発想”の方もいらっしゃると思う。

 

大丈夫です。

このブログを読んだ時点で、こう言った考え方があると言う選択肢が出来るわけで、僕が批判覚悟でこう言った発信をしている大きな理由でもある。

 

選択肢ができたら、個々人で自分の考え方を選択すれば良い。

そこに正解は無いし、多様性を認めるってそういうことだ。

 

ただ、ワイドショー的な発想をしている人が、中田翔を傷つけ、大事(おおごと)にしたくないと言っていた、やられた側の選手を傷つけることになることは知っておいた方が良い。

 

もちろん誰がやられたとか、僕が気にならないかと言えば嘘になるよ!

 

でも、「誰がやられたんだ?」みたいなことを思う人が増えれば、「誰がやられた!
」って記事を書く人がお金をもらえるから、こぞってそう言った(誰がやられたみたいな)記事がテレビやネットに躍るよね。

 

そうやってファン同士がケンカになり、中田も被害者(被害者と疑われる選手)も傷つける中、漁夫の利で儲かる人がいるってことだけは覚えておいた方が良い。

 

 

今回の件は、リーダー(球団社長やGM)がしっかり、今後こう言ったことにならないように、ルールを改め、環境作りに全力を尽くす。

中田一人を処分して、「申し訳ありませんでした」で済ませるなんて、あり得ない。

 

そう言ったところにファンの人たちは意識を向けて欲しいと思う。

 

だって、ファンはみんなで笑顔でチームや選手を応援して、選手達が試合に勝って笑顔になること願っていることは同じな訳で、リーダーがやるべきことをやらないと、現在の新型コロナウイルスの件のように分断を招く。

 

そういったリーダーを突き動かすのは、僕らファン一人一人であり、新型コロナウイルスの件で言えば国民一人一人なのだから。

 

こんなこと、誰も幸せにならない。

中田翔も、被害を受けた選手も僕らファンも、もっと言えば栗山監督や首脳陣やスタッフ、選手達だって…

 

北海道日本ハムファイターズと言う、球団の羅針盤は、リーダーが握っている。

それをどう指揮するかが問われていることだと思うし、こういった事件が起きるのはヒューマンエラーで無くシステムエラーなのだから!

 

今の社会構造とファイターズが同類にならないことを願って

そして何より、中田翔がグラウンドに戻ってくることを願って

この更新とする。

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