野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

エンドランってナンだ?

野球が好きと言う理由だけで、野球のお仕事をしていると、分からないことがたくさんあるなと思う。実際にプレーをしていれば当然なこと、野球に携わっていれば、感覚でわかることみたいな事象がいっぱい出てくる。

 

なので初心に帰って、勉強したことをブログに書いて(アウトプットして)理解を深めようと言うことで、今回のテーマは“エンドラン”について。

 

エンドランにもいくつか種類があるらしい。(知ってるけどちゃんと分かって無いので、“らしい”と言う表現を使うことにする(;’∀’)

①ヒットエンドラン

②ランエンドヒット

 

どうしても、この2つの違いを瞬時に判断するとき、違いを明確に理解していないといけないので、少し初心者向けの表現と例えを交えてアウトプットしていこうと思う。

(子供の頃、ヒットエンドランを英和辞典で調べて“ひき逃げ”と出てきてビックリした記憶があります(笑)←吉澤ひとみはヒットエンドランだった訳ですな)

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では、なぜそもそも、エンドランと言う作戦が存在するのかと言うお話から…

僕も最近まで強く意識することは無かったが、走者をホームに返すための確率を上げるためなのだ。

野球は走者が4つ目の塁を踏むことによってのみ得点するスポーツだと言う原点を確認。

 

①ヒットエンドラン

ランナーがスタート(盗塁を企画する)を切って、打者はとにかくバットに当てると言う作戦だ。

空振りをしてしまえば、ただの盗塁と同じになる。

だから、打者はボール球でも無理やりバットを出して打ちに行きます。

バッターがクソボールに手を出している時はだいたいヒットエンドランのサインですね。

ヒットエンドランの作戦を実行するときには、空振りの少ない打者に出すことが多い。なので、走者がホークスの柳田のような俊足の選手なら、打者が空振りしても盗塁として進塁する可能性は高いが、ファイターズの中田のような鈍足の選手の場合、アウトになる可能性が高いのはリスクですよね…

 

②ランエンドヒット

ヒットエンドランとの違いは、ランナーがスタート切る(盗塁を企画する)ところは同じだが、打者が打てるボール、すなわちストライクが来たら打つという作戦だ。

中には、ストレートなら打つが、変化球なら見逃すなんて言う作戦も、このランエンドヒットには使われるらしいです。

なので、この作戦の場合、打者は何が何でも打ちに行くわけではない(見逃す確率もある)ので、比較的足の速いランナーのときに実行することが多いようです。

 

また、ランエンドヒットの特徴としてボールカウントがスリーボールの状態の場合。作戦として出しやすい。「(ランナーを走らせて)ストライクなら打てよ!」だから、ボールなら見逃して四球(フォアボール)ですよね。

 

また、一塁走者がファイターズの西川やスワローズ山田哲のように俊足で、盗塁を(企画)したいが、打者が簡単にツーストライクと追い込まれてしまった場合も、このランエンドヒットで盗塁及び進塁を助けることもあるようです。

まぁ三振して盗塁まで失敗するリスク(三振ゲッツー=守備側の記録は併殺、攻撃側の記録は三振と盗塁死)も回避できるし、上記のようにカウントがツーストライクと追い込まれていないと言う条件で、変化球なら待てと言う作戦なら、変化球の方が盗塁しやすい(球速が遅く、ワンバウンドする可能性も高い)ので盗塁を助ける作戦にもなる。

 

ランエンドヒットは、走者の足が速ければダブルプレーになるリスクをヒットエンドランより低くすると言う意味合いで、さらに打者のカウントにも配慮した作戦と言えるかもしれません。

 

まあ、ライナー飛球を打ってしまえば、ダブルプレー(守備側の記録は併殺、攻撃側の記録は打者走者アウトと走塁死)なので、そこは一緒なんですけどね(笑)

ヒットエンドランにしてもランエンドヒットにしても、空振りはご法度、リスク承知の積極的な作戦と言えますね。

 

他にも、バントエンドランや、バスターエンドランっていう作戦もあるけど、ここでは割愛します。プロ野球の試合等で話題になれば、ネタとして扱うかもしれません。

 

ヒットエンドランとランエンドヒットの違いを、実際の野球を観戦する中で、意識してみるのも面白いかもしれませんね。

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今日はここまで←