牛歩ファイターズ
この酷暑に作務(家事)に熱が入って、終いにはこんな暑い日にグラタンを作ってミスマッチだったと後悔する筆者です。
ぎゅう‐ほ〔ギウ‐〕【牛歩】 の解説
牛のように歩みが遅いこと。物事が遅々として進まないことにいう。
Youtubeの生配信をする際に、打席結果を分かりやすくするために、日刊式スコアを付けながらトークをしていくが、ファイターズの進塁が“牛歩状態”で一つずつしか進塁できていない状況が手に取るように分かる。
と言うことで、10日の時点でのパ・リーグの安打別内訳で二塁打でソートをしてみた結果、このような結果が出ました。
そしてオリックス、単打数は1位で本塁打が最下位と言う分かりやすいネタを提供してくれてありがとうございます(笑)
前回の更新では送りバントの数も含めたUC打率のデータを掲出したが、この牛歩状態は長打の数だけにあらず、無死・もしくは一死一塁から、一・三塁の状況を作ったり、単打で走者が2つ進塁する状況も極めて少ないと感じている。
とにかく、四球・単打でしか走者が前に進まない“牛歩ファイターズ”について僕が感じることを少しだけ。
昔、このゲームハマったな(笑)
“きんたろ社長”のところが“ファイターズ打線”と言う…
8月11日のゲームも生配信をさせて頂いて、多くのコメントを頂けた。
そんな試合でも“牛歩ファイターズ”は健在で、
日1-3ロ
ファイターズは8安打1点で10残塁
ロッテは3安打3点残塁5
と対照的な展開となった。
そんな中、目に付いたところがあった。
渡邊諒を2番で起用しながら、2つの送りバントを企図して2つとも失敗に終わった。
後ろの近藤が絶好調なだけに、この2つのバント失敗は大きかった。
これは僕の見方だが、
「バントさせるなら渡邉を2番に置くな!」
だ。
それこそ、9回表裏で1点の攻防で勝負が決まるのであれば、2番に渡邉に送りバントをさせることは当然の策ではあると思う。
「いや、前回のブログで送りバントが良い流れを作ってるって言ったじゃないか!?」
と言う声が聞こえてきそうなので、ここは詳しく話をしていこうと思う。
ファイターズは西武6連戦で1勝5敗と勝ち越して、打線の状態は上向きだが、今のパ・リーグでこの打力(ファイターズの今の打力)で勝ち残ることは不可能だと栗山監督は感じていると思う。
今は良いが今後、先発が投壊したり、中継が疲労によって打たれることになった時、やっぱり5~6点をコンスタントに取る打力と言うのが必要になってくる。
パ・リーグの今の平均防御率が4.00前後だから、5点取らないと安定して勝つことが出来ない。
逆に送りバントは、1点を積み重ねていく野球に用いられる戦法で今の“牛歩ファイターズ”では5点取るためには、5つのアウトを献上しないといけない。
バントの成功率を考えると2イニング分の攻撃を放棄するのと同じ計算になる。
それでも1点が取れる保証は無い。
だとすると、
2番に長打を打てる選手を置くことや、清宮のように長打力を秘めた選手を使いながら、戦いを推し進めていくことが必要なのは確かなのだ。
であればね!
「あそこで渡邉にバントさせちゃダメでしょ!?」
状態も上がってきて、栗山監督が必要性を感じているだろう長打も期待できる中で、バントのサインはなかろう。
西川の出塁率と近藤の出塁率を考えて、つなぐ打者(杉谷・松本・中島卓)を置いているならバントで攻撃に流れを作るで良いが、どっちつかずになっている。
もし、長打力と送りバントの両方を期待するなら、石井一成もしくは今まで通り杉谷を2番に配置するべきだ。
石井は引っ張りこむことできるし、早いカウントからバンバン打っていくタイプでもないから西川が走者に居る時にいろいろ攻撃のバリエーションが増える。
増して、打率が.200切っているのでバントも命じやすい。バントが失敗しても、走者としては足も遅くないし、プラスの要素はそれなりにある。
杉谷については、最近の活躍を見れば多くを語ることはないと思う。
僕が言いたいのは
中途半端な起用と作戦は選手を迷わせるからやめた方が良い!
と言うことだ。
今日も、渡邉のバントが成功していたとして、上位に繋がっていったとしても、
渡邉の心中としては「なぜ、俺が2番なんだろう?」と思うだろうし、バントを皮切りに打線がつながったとしても、大田の後ろには渡邉はいない訳だから、どうも中途半端な感じがしてならない。
渡邉を2番に起用するなら信頼して打たせる!
大田泰示にはそうしていたのに、なまじバントができるからって中途半端なことはしない。
今の流れ(バントやエンドランを使った攻撃)と、これからを見据えて長打(主に2塁打)を打てる攻撃を両立させたいなら、2番に置く選手を変える。
これが僕の結論だ。
“牛歩ファイターズ”に今効果があるのは送りバントだが、もっと得点力を上げるのには長打を効果的に生かす攻撃方法を模索しながらの戦いになる。
うまく行っている時に策を打たなければ、いつか来たる天王山に挑むことはできない。
そんな栗山監督の想いを感じるが故の苦言でした。
明日も残業等が無ければ、生配信をしたいと思いますので、よかったら遊びに来てください!!
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber