野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

リーダーが醸成するもの

 

最近、新型コロナウイルスの政府・行政の対応があまりにもハチャメチャなことと、ワイドショー(マスコミの報道)に影響されている人たちを見て「いい加減にせぇよ!」と言う言葉を連発している筆者です。

 

この新型コロナウイルスの対応に関して、正解があるはずは無いが、僕の持論が次々と的中していく現実に、少なくとも僕に関係している人々には、そのことを還元したいと思うが、どうも世間との温度差が激しく、残念な気持ちになる毎日です…

 

間違った決定が修正されず、ウィズコロナの生活に支障をきたしていることは、はっきりと言える。

新型コロナウイルスの陽性者が出たお店や事業所といった括りが、その都度閉店・閉鎖したり、機能を停止したりする習慣が続けば、どういうことになるか…

(感染者を都道府県レベルで区別したりする習慣も然り…)

 

やはりリーダーの決断が、ウィズコロナの生活様式を醸成していく。

醸成と言うのは、形成するのは国民であり、雰囲気みたいな空気感だったりするから、一度間違った方向に舵を切ると、

「ウイルスより強い広がりを見せて自分たちを傷つけることになる」

と言うことだけはこの場で言っておきたい。

 

さてさて、野球観術の本題に戻ります。

 

8月4日の対ライオンズ戦は

日11-4西

でファイターズが圧勝した。

 

この試合は生配信をしていて、リーダー=監督 の決断、に関して感じたことを書いていこうと思う。

 

今日のファイターズは

1番西川・2番中島卓 のいわゆる“ハルタク”コンビだった。

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このコンビ良いよね!!

 

1回裏、先頭の西川が四球で出塁すると、髙橋光成に相性が良い中島卓(確か.360くらいだったはず)にバントを命じた。

これがしっかり決まり、近藤のタイムリーを呼び込んだ。

同じく、5回も先頭の西川が中安で出塁すると、すかさず送りバントを命じて見事成功させた。

この後、連続四球犠牲フライで2点を追加した。

 

もちろん、髙橋光成に相性の良い中島卓に打たせると言う選択肢もあって然りだが、7月に入り2番に杉谷中島卓高濱を置いて、バントやエンドランなど、つなぐ野球で調子を上げてきた流れを踏襲する形となった。

 

ここまで、2番大田泰示に拘って速攻型の野球を栗山監督がチームに醸成しようとした。

しかし、方針転換を迫られ、今のファイターズにはこの形が良いと言う判断をして実践している。

 

これは日本政府や各行政には出来ないことだと思う。

(間違いを認めない、具体性が無い、結局は国民のせい)

 

栗山監督が方針転換を決断しても、プレーするのは選手であり、相手のあることだから、すぐにその形にはなりえない、7月第2週目からオセロ状態(白星と黒星が交互に来ること)になり、先週のオリックス戦で開幕カード以来のカード勝ち越しとなった。

7/5に2番中島卓を初起用して、大田2番を軸にしながら、松本・王・挟んで杉谷の起用が7/22くらいから多くなった。

リーダー=監督も方針転換には手探りが必要な訳だし、ある程度の根拠も必要。

 

その中で、

今日の、2番の中島卓に命じた2つのバントがチームの良い流れを象徴するものであり、監督が醸成した流れが結果に繋がったと言える。

 

一方で、上沢の投手交代のタイミングに関して疑問を呈したいこともあった。

6回表、先頭の鈴木将平に中安を許して、1死後、森友哉左安で1死1・2塁となった。

この時点で、山川・外崎・中村・栗山・源田と続く打順で、交代のタイミングは中村までと思っていた。

 

①5回までに三振を8個奪っていて、球数も80球を超えるタイミングで球威・制球ともに落ちてきていた。

②栗山には第一打席で本塁打を打たれ、第二打席も結果は空三振だったが、特大のファールを打たれていてタイミングは合っていたこと

これが何よりも重要で、左右の相性を重視するファイターズにとってある程度、決め事のような形になっている訳だから、左投手(=今日は堀瑞輝)にスイッチすべきだった。

 

しかし、栗山監督は栗山の打席でも続投させて、センターへタイムリを打たれたところで交代を告げた。

 

全ては結果論だが、上記の3つの要素だけでも交代するタイミングとしては十分な根拠があり、更に堀がマウンドに上がった時点では一打同点の場面になっていた。

 

こう言う決断は、しっかりとした根拠で早いに越したことは無い。

 

上沢にエースとしての自覚を持たせると言うこともあるかもしれないが、チームに黒星を付けてしまっては元も子もない。

増して、上沢は復帰したばかりでチームの明暗を背負わせるケースではない。危うく、その上沢に黒星がついてしまうことにもなりかねなかった。

(後を受けた、堀はGood pitch !)

 

これは辻監督にも同じケースがあって、髙橋光成の交代のタイミングで

5回裏に1死1.2塁で中田を迎えた場面。

中田は四球を選ぶが、次の大田には前の打席で本塁打を打たれていることを考えれば、ここで交代だが、結局大田泰示には押出で失点し、かつ傷口を広げて降板することになった。

もちろん5回を投げ切れば勝ち投手の権利が転がり込んでくることもあるが、4回1/3で6四球の投手がそこで持ちこたえられる能力があるかと言えば疑問が残ってしまう。

 

もちろん、両投手ともにチームの将来を担う投手であることは間違いないが、この采配は結果如何に関わらず、今後尾を引きそうだなと感じた一幕だった。

 

野球は流れのスポーツ

と言う、僕の大きな持論の中で、流れを醸成するリーダーの役割と言うのが、いかに大切で、難しいことなのかと言うのが伝われば幸いである。

 

明日、明後日ともにナカちゃんさんとの生配信を予定してるので、よろしければぜひ遊びに来てください。

https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber

 

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