ファイターズの4番は〇〇 ~後編~
前編の続きです。
後編は栗山監督の言う、
「チームが一番勝ちやすい形」と言う点に絞ってファイターズの今年の4番は誰なのかを見ていくことにする。
先日亡くなられた、野村克也氏の本の中には
「エースと4番はチームの鑑みでなければならない」と言う持論を述べられていたのを、ふと思い出したが、これもある意味で野球と言うスポーツにおいて4番の意味を定義づけたものとして後世に残される言葉だと思う。
そして、今回は結論から行くことにする。
ファイターズの4番はやはり
中田翔!!
だと思う。
僕もいろんなことを考えた。
検索できる範囲でデータも探してみたが、今のチーム状況や、4番の意味合いを考えた時に、中田翔以外に4番と言うイメージが湧かなかった。
過去に4番で王柏融を使うのが、理想のオーダーだと言うブログを書いた。
ただ「誰を4番にするとのか?」と言う問いから入ると、王柏融はやはり4番目の打者と言う定義付けになってしまうし
近藤と王柏融を打順で繋げたい意図が優先されているので、4番である必要は無いかなと思い話を覆させてもらった。
また、キャンプの打撃練習を見ていると、王柏融の復調には時間がかかりそうと言うのも正直ある。
僕も意見を変えることはあります!←サトさん(里崎智也)節
チームが一番勝ちやすい形=勝つ確率が上がる
と言うと、データ的なものがイメージされるが、今回はあえてデータから離れたところで議論する。
仮に大田泰示が4番に入ったとすると、昨年の相手バッテリーの配球と明らかに変わることが予想される。
大田の性格的に、
4番=ホームランと言う意識に切り替わるだろう。
昨年、大田がキャリアハイの成績を残せたのは、技術的にも精神的にも大きく成長したことが上げられる。
シーズンで594打席与えられたことで、状況によった打撃をすることができるようになった。そのことで、打率も.289と率も残すことができた。
それが4番となると状況は変わる。
データは掲出しないが、中田以上に積極的なバッターで、更にマークが厳しくなると、大田の本来の良さが消えてしまう気がするのだ。
それに大田には代え難い“走力”がある。
これを1番~3番の間で使えるのが理想と考えると、4番と言うのは少し違うかなと思う。
清宮と言う説もあるが、清宮はこのままキャンプで状態が上がってくれば、3番で使いたいところだ。
4番と言うポジションは与えられて座るような打順では無い
と僕は思う。
僕の本職のスーパーマーケット業界だって、その会社で一番売り上げの大きなお店の責任者や店長は、いくら素質があっても、そのポジションにいきなり就くことは無い。
売り上げの高いお店でそれなりの実績を上げてからそのポストに就くことがほとんどだ。
話が逸れたが、4番の気持ちを一番近い打順で感じるには今のファイターズでは3番と言う打順が一番良いと思う。(これは開幕スタメン予想とは異なる)
3番清宮、4番中田と言う打順としてチャンスで回ってくれば、相手バッテリーは、ほとんどの確率で清宮と勝負してくる。
それは過去の実績も含めて、昨年打率.204 33打点 7本塁打の選手と打率.242 打点80 24本塁打の選手と、どちらと勝負するかと言えば言うもでもない。
ここで、清宮を敬遠するようなことが出てくれば、その時に初めて、清宮が4番と言うポジションを奪うと言うことであり。一番勝ちやすい形になるのではないかと思う。
逆に言えば、現時点では、清宮と中田で打順を繋げて天秤にかけた時にどちらが打つ確率が高いかと言えば中田翔だろう。
清宮に「決めなきゃいけない場面を経験させる」意味合いも強く、ファイターズがこれから勝ち続けるためには春先から清宮を3番で起用するのは面白いと思う。
近ちゃんが4番と言う説もあるが、一番勝ちやすいと言う形がイメージできなかった。
それはやはり、1発で状況を打開出来るという要素が無いからだと思う。
近ちゃんの凄さは誰もが認めるところ。打線の中で、それをどう生かすかが栗山監督の手腕だろう。
近ちゃんの凄さは別のブログで紹介する予定。
大田にしても、清宮にしても、中田翔の打力を脅かす存在にあることは確かではある。
今のファイターズはそう言った突き上げがどうしても必要で。それを煽ると言う意味でも、
中田翔4番と言うのが“一番勝ちやすい形”
と思う。
群雄割拠のパ・リーグでファイターズが生き残るため、4番の活躍に期待しましょう!