野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

配球とリードの違い

 

野球中継を見ていると、よく実況・解説が

「キャッチャーのリードが悪い」とか、「配球に問題がありますね…」と言うのを聞いたことがあるでしょう。

 

f:id:saiyuki6:20200305175145j:plain

 

里崎塾LESSON1

https://www.youtube.com/watch?v=MflhhvMKR2E

 

リードについて里崎智也氏がYoutubeで語っている。

 

ちなみにこれは続編もあるので、貼っておきます

 

里崎塾LESSON2

https://www.youtube.com/watch?v=ShC-fE6glDk&t=1s

里崎塾LESSON3

https://www.youtube.com/watch?v=omrL9fQOR4Y&t=336s

 

 

要点をまとめると、配球は「机上の組み立て」リードは「その配球から応用してサインを出す(組みたてる)こと。」

 

だと言う。

 

ちなみに、僕はずっとリードは「キャッチャーが出すサイン」、配球はそのリードに基づく結果だと思っていた。

 

GAORA解説の建山氏は

「リードは結果論で語られるべきものでは無い」

と繰り返し言っている。

f:id:saiyuki6:20200305174717j:plain

 

上記の内容を総合すると、配球=「リードをするための要素」であり、リードは「結果からの逆算」と言うことなのだろう。

 

例えば、状況は1ボール2ストライク。

打者は変化球にタイミングが合っていない(=変化球を投げればバッターから空振りを取れそう)。

 

ピッチャーの持ち球の変化球は2種類(スライダー・フォーク)

 

このバッターの特徴は、フォークに弱いと言うデータが出ている。

 

この時点での配球はフォークとなるが、今日のピッチャーはフォークのすっぽ抜けが多く、甘くなる可能性が高い。

 

ここでリードと言う概念が出てくる。

 

この場面で、例えばキャッチャーがストレートを要求して、バッターにホームランを打たれたとすると「フォークを投げさせていれば、打たれなかったのに!キャッチャーのリードが悪い」と言う表現になる。

 

逆に、ストレートを投げさせて三振に仕留めれば「裏をかいた素晴らしいリード」と言う表現になる。

 

これが

「リードは結果論で語られるべきでは無い」

と言われる所以だろう。

 

このケースもいくつもの要素が絡んでいる。

フォークを投げてベース板の上に落とせれば、三振と言う状況でも、

相手がフォークを狙っている(可能性ものある)、投手のフォークの調子が悪いが、ストレートが走っている、、など、いろんなことを考えなければならない。

それを瞬時に判断して、サインを出さなければならない。

 

それを結果論で語るべからずと言うのが、里崎氏や建山氏の言葉の意味だと解釈している。

 

スポーツ紙の記事で、開幕戦のマスクは宇佐見が濃厚と言う記事が出ていた。

 

彼のリードの特徴はズバリ、

高めの使い方が上手い

と言うことだと思う。

f:id:saiyuki6:20190708193726j:plain

 

開幕戦で組む投手は有原航平。

 

f:id:saiyuki6:20200305175759j:plain

 

リードは結果論では語れないと言うこと

 

 

宇佐見がどのように高めのボールを使って、強力西武打線に対して有原をリードしていくのか!?

 

そこに注目して開幕戦のリードを観てはいかがでしょうか?

 

f:id:saiyuki6:20190912205929j:plain

 推しの西本球審と宇佐見