プロ野球開幕延期・・・
3月9日(月)に
“新型コロナウィルス”の感染拡大防止と言う観点からはこの決定は支持されるべきと思う。
しかし、この決定に疑念がある。
延期を解除する基準はどこにあるのか?
と言う問題だ。
野球と言う側面(日程や収益面)を離れれば、前提としなければいけないことが山ほどある。
現在の日本は、“新型コロナウィルス”の検査体制が整っていない。
数週間以内には検査体制が順次整っていくことになると思うが、ここで何が起きるかと言えば、単純に検査対象の分母が増えて、感染者数が圧倒的に増えると言うことだ。
(この時期が開幕とぶつかるのでは無いか?)
そうなると、より自粛ムードが色濃くなる。
そこに来て、国会で立法が急がれている特措法が施行されると、経済活動が止まってしまう可能性が高い。
僕が一番懸念しているのは、“新型コロナウィルス”での死者数より、仕事を失うことによる自殺者数が多くなってしまうことだ・・・
野球と言うたかがスポーツイベントかもしれないが、それに関わる仕事をしている人は数多く居る。
その人達の生活は大きく脅かされる。
僕は今回の“新型コロナウィルス”はある意味“人災”だと思っている。
“新型コロナウィルス”自体は、ワクチンや治療薬が無く、実態が分からないことが多い。
しかし、効果の有無が疑問視されている、マスクやアルコールの品薄、トイレットペーパーの買い占めなど、人間の無知が引き起こしてきた問題は数知れない。
飲食店の売り上げが厳しくなっているのも、僕自身肌で感じている。
そのことも含め、これから景気が一気に冷え込むことも予想される。
ある方が、こんなことを言っていた。
景気と言うのは、人の気持ちと一緒なのだ
人の気持ちが上向いている時には、景気が良くなる。
逆に、気持ちがふさぎ込んでいる時には、景気は冷え込む・・・
また、職場の人が
「今回の件では何か白黒つけると言う考え方はやめた方がいい」
と言うことを言っていた。
「確かにそうだな」と思った。
ウィルスの陽性or 陰性
ウィルスの流行 or 終息
マスクやアルコールの効果の有無
ウィルスと戦うのでは無く、ウィルスと付き合っていく
その過程で亡くなる方が居たりすることは避けては通れない。
それを誰かの責任にするのでは無く、自分で出来ることを正しい知恵を以て行う。
もうそれしかないのだと思う・・・
阪神淡路大震災の時には、当時のオリックスブルーウェーブが“がんばろうKOBE”を合言葉にシーズンを戦った。
東日本大震災の際にも、当時の嶋基宏選手会長が「見せましょう!野球の底力を!!」と言う言葉のもと、2週間の開幕延期から、シーズンをスタートした。
でも、日本全体の問題として、国民を元気づける要素として“プロ野球”は不可欠だと思う。
これからもっともっと、恐怖を煽る情報がたくさん出てくる。
それに対して、一人一人が一つでも多くの正しい知恵を以て、気持ちを前向きに持っていく。白黒つけるのでは無く、可能性や確率を以て判断する。
それでも暗い気持ちになってしまいそうな時に野球だけでなく、プロスポーツが果たしてくれることは大きい。
恐らく、NPBはJリーグの開幕に合わせて、4月3日(土)の開幕を目指すと思われる。
そんな時、球場に行かれる方は、正しい知識や良識を以て、楽しんでくれることを切に願いたい。
取り留めのない話になってしまったが、
みんなで無事に開幕できることを祈りましょう!!
これ以上、人災が広がりませんように・・・