野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

ファイターズの2番打者論争 後編

 

宇佐見選手の影響により人生で初めて、ももクロの曲(=ロードショー)をダウンロードして聴いている筆者です。

僕のセットリストは8割以上が野球の影響とAKBグループで占めているド変態です…

 

さてさて、ファイターズの2番打者論争後編です。

 

前編では感覚的な話に終始しましたが、後編はロジックをしっかりと組み立てて話をしていきたいと思います。

 

そもそも論として、ファイターズの先発2番打者の勝率ってどうなっているのかと言う所から結論に持っていきましょう。

 

手作業で拾ってみました!(結構時間かかったんだよ(笑))

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引き分けは考慮せず、2番で出場した選手全てでソートしました。

 

栗山監督がこだわってきた、大田泰示と渡邊諒に関しては勝率が4割を切っている。

(こだわりを捨てきれなければ、オリックスと熾烈な最下位争いをしていたかも…)

 

高濱の1試合は論点から外すとして、ハルタクの1・2番が最も勝率が高く、杉谷、松本の順に勝率が高くなっている。

 

2番に据えた選手の好不調やチームの状態、投手の失点数なども影響するので、2番打者で勝敗が決まることは無いが、投打の噛み合わせによる試合の流れや、上位打線の繋がりを考えれば結構リアルな数字ではある。

 

ここから、

ファイターズの2番打者は誰が理想なのか?

と言う話に入っていくが、

まず

ファイターズが目指す攻撃の形がどんな形なのか?

をはっきりさせて行きたいと思う。

前提条件に関しては前編の最後に書いてあるのでご一読頂きたい。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

その形とは、

クリンナップの前に一・三塁の形を作ることだ。

8月22日に杉谷・松本の帝京魂1・2番コンビで一・三塁の形を作ったが、まさにあの形だ。

 

現時点でのファイターズの理想の2番打者

好調の松本や状況によって杉谷や中島卓を併用する形

が理想と言える。

これは今のチーム状況が良いからと言うのが一番の理由だ。

ただ、この中にある選手を加えて欲しいと思っている。

 

この選手だ!

 

 

 

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石井一成

 

この話を前述の友達に話したら

「石井を2番で使ったらブチ切れるけどな!」

と言われました(^^;)

 

ファンの石井一成の印象、そして何より.169の打率を考えれば、ほとんどの方がそう思われるかもしれない。

 

ここからが、“優勝するにあたって”理想の2番打者と言う話に移っていくのだが、このお試し期間にどうしても石井の2番適性を試しておきたい理由があるのだ。

 

一・三塁の状況を作るにあたって、2番打者はライト方向へのバッティングを必要とする。

現在は松本が、右打ちのうまさを発揮して結果を出しているが、松本2番は固定し辛い要素がある。

それはポジション的に、大田・西川・近藤の外野陣に割ってスタメンに入らないといけないと言うことだ。

基本的に、西川と近藤の出塁率抜きにファイターズ打線は考えることはできないし、中田の後ろを打つ大田の得点圏打率の高さも生かしていかないと大量得点は期待できない

 

休養のサイクルで松本2番を回すと言う考え方もあるが優勝争いの最中にそれは考え辛い。

 

こうなると、打者の特性上右方向に打てて、ポジション的に固定できる選手となると、やっぱり石井一成なのだ。

 

今シーズンの石井の打球方向を調べてみた。

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右方向のヒットがほとんどで、フライアウトが多い石井には併殺打の可能性は低い。

足も遅くは無いので、走者として残れば、近藤のヒットや中田の犠牲フライで返ってきやすいと言うメリットもある。

 

石井はどちらかと言えば、打席に制約(=エンドラン、右打ちなど)があった方が、バットがスムーズに出るような気がしているし打率も、もう少し上がってくるのではないかと感じている。

チームにとっても石井にとってもメリットが大きいのだ。

 

“優勝するにあたって”と言う観点で見ると、王柏融の存在も2番打者としては理想と考えている。

 

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これも批判を浴びそうだが、王柏融もプルヒッターで右方向への打球がヒットになりやすい。

詳細はこちらを↓

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

王が本調子になって打率.300以上打てれば“強打の2番打者”になりうる。

 

もちろんバントはしない!

王を2番に固定する理由はポジション的な要素もあって、基本DHでの先発出場なので、変則の中継ぎ左腕が出てきた時に代打が出しやすい。代走もしかりだ。

終盤のピンチバンターの起用も同様だ。

 

要は、出した選手をそのままラインラップに置けるので、余計に選手を使わなくて済むし、

いざとなれば、DH解除して守備固めにしてしまえばいい。(コロナルールで延長10回までと言うのも追い風)

 

結論としては

石井が2番として適性があればシーズン終盤は2番石井が理想。

それを試さないのであれば、王柏融の調子が上がることを願って、2番に固定する。

 

これによって上位打線が固定出来て、一定のリズムで攻撃が出来るようになると考える。

 

 

如何にして一・三塁の形を作るのか?

これはファイターズに限った話では無く、野球全般に共通すること

 

5点以上の大量得点を奪うための上位打線をどうやって組むのか?

これはパ・リーグの今年の傾向

 

皆さんが考える、ファイターズの2番打者は誰ですか?

 

そんな話は、Youtubeの生配信の中でもしているので、ぜひ遊びに来てもらって、チャットでぶつけてみてください。出来るだけ反応したいと思います。

 https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber

次回配信は

8月25日の対西武戦 @メットライフ

1755~ 

西武戦と言うことで、ナカちゃんとの2人配信になります。

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