野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

伊藤大海を解剖

最近、花粉症の症状が重すぎて、薬漬けになっている筆者です。

常に船に乗っているような感覚←

 

少し鮮度は下がりますが、今日は伊藤大海投手について書こうと思います。

 

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もちろん僕個人的な感想で、賛否はあろうと思うので、そこは悪しからず。

 

端的に言えば、洞察力が優れた投手と言える。

自分自身の状態と、バッターと対峙する中で投球をまとめることができる投手で、報道ではよく“まとまりのあるピッチャー”と評されるタイプと思う。

 

 

そもそも論として、僕はドラフト1位であろうと過剰な期待はしないタイプで、実際の投球を観て(できれば、ファームとかで観れたら最高)評論するようにしている。

いわゆる事前情報はあまり信用していない。

 

伊藤の投球は、練習試合での12球と14日のカープ戦でゆっくり見ることが出来た。

カープ戦は

7回打者26人92球 被安打3 奪三振7 与四球2 失点自責0

 

いやいや立派立派←

 

 

球種が豊富で、

ストレート・スライダー・フォークが基本線で、カーブに新球種のスプリットチェンジ(これもフォークに入るのかな)、ツーシームも投げるとのこと。

 

球種ベースの話をすると、

曲がりの)小さなスライダーと大きなスライダー

を持っていて、これが僕の中では印象的で、ここに伊藤の長所が見え隠れする。

 

ここまでちゃんと観れたのが、トータルで100球程度だが、2種類のスライダーを見せられた時は、「これは意図的に使い分けてるな」とすぐに分かった。

野球を観る目は日々進化している←

 

小さなスライダーは基本的にはカウント球として使って、ストレートと大きなスライダーとのコンビネーションで配球している印象だったが、

憎らしいことに打者の打ち気が無かったり、完全ストレート待ちの打者に対して、小さなスライダーを使っていとも簡単にストライクが取れるところだ。

 

これは洞察力があってこそのなせる業で、そこへ来てコントロールも良い。

 

ストレートも高低に投げ分けられていたし、140km/h後半出ていてすごく良いボールだった。

 

本人談に「スプリットチェンジと言う球種を新たに使った」と報道があったが、少し握りの浅いフォークだと僕は認識している。

スプリットより、落差があって、球速は140km/h前半

 

ただ、カーブを投げる時に少しフォームが緩むのが気になるところだ。

 

 

また、これは記憶の片隅に置いておいてもらえると嬉しいのだが、仮に伊藤がシーズンに入って活躍した場合、おそらくこう言ったワードが出てくると予想される。

 

『球速帯』

 

報道各社がこぞって、データ会社に依頼して抽出すると思うのだが、

ストレート単体での球速帯

(〇〇〇km/h~〇〇〇km/h)

 

スプリットチェンジ(フォーク)

(〇〇〇km/h~〇〇〇km/h)

2種類のスライダー

(〇〇〇km/h~〇〇〇km/h)

カーブ

(〇〇〇km/h~〇〇〇km/h)

 

恐らく最低速度は各球種で10km/h程差があって、この使い分けで打者を抑えていると言う論調で報道されると思う。

覚えておいてね←

テストに出るよ←

 

ただこれは伊藤の洞察力と制球力によって成り立っていて、単に緩急が段階的に並んでいるから抑えられている訳では無いと言うことは前提として知っておいて欲しい。

 その上での球速帯←

 

Youtubeの生配信でリスナーさんの中で、伊藤が「頭でっかちにならないか心配」と言っていた方が居て、言いたいことは分かるなと思った。

 

現に昨日は被安打(単打)4本のうち2本は高めに浮いたカーブだったし、ローテーションで投げるのであれば

 疲れで真っすぐ(ストレート)や変化球のキレが無くなったりすることも当然出てくる。

現状、伊藤に頼るしかないのだが←

先発陣情けないのぉ←

 

それで打たれた時に、真っすぐのキレや変化球の高さが原因とシンプルに考えられるかはリスナーさんの言う通り、結構大事な要素かもしれない。

「そこをコンビネーションだけで解決できるほど、プロは甘くない!」

僕はそんな印象をパ・リーグの打者に持っている。

 

きっと伊藤はシーズンの2/3くらいはローテーションで投げてくれると思っていて、チームが弱いことも加味すると

7勝5敗 防御率3.52

くらいの数字は出してくれると思っている。

ホントはもっと勝たせてあげたいよ←

 

昨年のパ・リーグの平均防御率が3.85前後だから、かなり優秀と言える数字だ。

 

現状は、これをやったら打ち取れて、これをやったら打たれると言う、試行錯誤をしているのもこのオープン戦では感じ取れる。

 

その上で、先発ローテを勝ちとれるんだから本当に立派なこと。

 

抑えるイメージも、打たれるイメージも、そこから修正していくイメージも何となく僕の中にはあって、その中で上記の数字くらいはやってくれるんじゃないかなと思っている。

 

フィールディングも上手だし、野球が上手と言う言葉が適切かな!

そう言えば栗山監督が、石井一成のルーキーの年に同じこと言ってたな←

彼は今いったい何をやってるんだ←

 

と言うことで、伊藤大海に期待しましょう!?

Youtubeの生配信ではこんな話をみなさんと一緒にリアルタイムでやってるのでぜひ遊びに来てください。

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