野球観術

野球や組織論はいつだって愛情から始まる

プロ野球の監督とは

 

最近、身内でちょっとした悩み事を抱えている筆者です!

その悩み事を考える意味で、ちょっとでも自分の中で答えにたどり着ければいいなと言う、結論の無い更新です。

 

ファイターズが単独最下位に転落し、栗山監督が「オレ(監督)に能力が無いから」と言うコメントをしていた。

 

栗山監督の話については少し、この記事でも更新しているので、読んで頂ければ…

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

そもそも野球の監督とは、なんなのか?

 

皆さんの中でも、いろんな監督像がありましょう。

 

こんな文章を書いている僕が言うのもなんだが、一部の側面を切り取って、監督と言うものが報道される。

 

勢いに乗って、首位を直走るチームの監督は、リーダーシップを発揮している。

 

ケガ人が続出しているのにも関わらず、勝率5割をキープしているチームの監督は、やり繰りが出来ている。

 

勢いも無く、最下位に転落していて、チームが不仲とか言うチームには監督のリーダーシップが云々と言う話になる。

 

僕がぶち当たっている悩みは、結構ここを切り分ける必要があって、監督に求められるものを因数分解して、どの要素なら自分がそこで体現(真似)できるか?

と言う状況にある。

 

監督と言うのは英語に訳すと、マネージャーになる。

僕は、監督と言う仕事は、マネジメントだと言う風に思っていて、その理由はここにある。

 

リーダーに求められる

リーダーシップとは、行き先を示すこと

マネジメントとは、行き方を示すこと

 

と、キングコング西野亮廣さんが、Youtubeでおっしゃっていたが、この話は正直感銘を受けた。

 

そこから行くと野球の監督に求められているのは、リーダーシップと言うよりも、マネジメントが求められていると考えて良い。

 

もちろん、“行き方”とは試合の勝ち方であり、優勝するための方法だ。

 

上記の、リーダーシップと言うのはあるに越したことは無いが、監督の条件として絶対必要なものかと言うとそうではないと感じる。

(皆さんはどう感じられるでしょうか?)

 

現在、絶不調のファイターズに関して、栗山監督に求められるのは、そこのマネジメントなのだが、ミスの連鎖の中にあって、有効な手立てが打てない印象だ。

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僕が、気になる点を述べさせてもらうと、1番に西川を固定しているが、この拘りに少し疑問を感じている。

 

2番打者が固定できない状況で、西川をホームに迎え入れる確率が下がっている。

不調のチームの中にあって、4番中田の状態は良いだけに、2番、もしくは3番で起用しても良いのではないかと思う。

 

拘りを捨てて、流れを変えると言う側面は必要かと思うが、今後の戦い方を見据えて、この打順は崩したくないと言うことなのかもしれない。

 

ここは、監督が“決める係”として、批判覚悟で起用していることを僕らは理解しなければならない。

 

そこを言い訳しない、特定の選手を批判しない、「監督のオレが悪い」の言葉にはそう言う意味が込められている。

 

やっぱりリーダー論を勉強している人はここに行きついている感がある。

 

ただ、なすべきことが出来ていないと感じれば、ブログやYoutubeの中で取り上げていきたいと思っている。

 

僕が抱えている悩みは、自分自身にリーダーシップが無いこと、その中でどれだけマネジメントが出来るかと言うことなのだが、行き先をしっかり示したうえで、その課題と向き合って行きたいと思う。

 

その先に、絶対に素晴らしい未来があることを信じているので…

 

さてさて、次回のYoutubeの生配信は7月21日(火)PayPayドームでのソフトバンク戦を予定しています。

 

ブログで書いているような内容を、実際の画像・音声はありませんが、中継に合わせて生配信をしています。

玄人好みの内容になっていますが、ぜひ遊びに来てください。

チャンネル登録・コメントもお待ちしています。

https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber

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悪いのは…

 

今週は、仕事以外にいろんなことを同時に進めていて、ブログが更新できませんでした。

 

一つは去年の今頃に決めていた未来を実現すること

もう一つは、これから未来を創るために必要なこと

 

として位置付けていて、多少身体に無理をさせたが、なんとかやり遂げました。

 

東京都で新型コロナウイルス感染者が200人を超えて云々かんぬん」と言うニュースが出ているが、最大の感染防止対策は、免疫力を維持することであり、内臓が決して強くない(基礎疾患を抱えている訳では無い)僕にとっては、睡眠の確保が外せず、ブログ・Youtube の方が疎かになってしまいましたが、僕にとってはこれが正解だったと思っています。

 

前置きが長くなったが、

今シーズンのファイターズは総じてミスが多く、特にここ数日、そのミスが負けに直結している。

 

栗山監督は「ミスも含めて野球」と言う表現をしているが、それを選手がどう言う解釈をしているかと言うところから問題提起をしたいと思う。

 

栗山監督のメッセージが間違って解釈されている気がしてならない。

選手にとってもファンにとっても「ミスはするものだから仕方ない」と言うように受け取られているのではないか?ということだ…

 

そもそも野球と言うスポーツは、“失敗”をベースに考えるスポーツと言える。

特にバッティングに関しては、7割失敗したとしても一流の打者と言われる。

 

投手もクオリティースタートと言う考え方があって、6回3失点で先発投手としての役割を果たしたと言う基準がある。要は2イニングに1点は取られても仕事をしたと言うことだ。

 

栗山監督が言っているのはこのことであって、「ミスがOK」と言うことではない。

「そこから何を学ぶか、学ぶ過程において、その勝敗の責任は監督が負うよ」

と言うことだ。

 

選手の技術向上や意識の問題に関しては、球団(チーム)としての仕組み(システム)の問題であり、監督の責任とは別のところにある。

 

北海道移転後からファイターズファンになられた方は、常にAクラスに入ってくる、強いファイターズの印象と思うが、東京時代には決してそんなことは無くて、現在、解説者を務められている白井一幸さんや球団関係者の方が、チームを強くするためのシステムを作り上げた。

 

そのシステムのアップデートが迫られていると言うことなのだろう。

 

 

 

前回のブログで野村佑希に関する記事を丹精込めて書いたが、その野村は骨折によって長期離脱となった。

 

今のファイターズの状況では

「夢も希望も無くなった」

と言う表現になると思う。

 

そして、

ここ数日のファイターズのプレーはプロ野球選手のプレーとは程遠い…

 

それを因数分解すると、勝ちへの望みが薄い上に、希望の光だった若武者が離脱と言うことが「夢も希望も無くなった」と言う表現に繋がっている。

 

僕が結論として何が言いたいかと言えば、

選手や監督個人が悪いと言うよりも、高卒2年目の選手が離脱したことで、ファンに「夢も希望も無くなった」と思わせてしまうシステムが悪い。と言うことだ。

 

勝ちに対する意識、ミスに対する意識、これが明らかにそれぞれの立場にとって別の方向を向いている。

 

ここをある程度強制的に戻す仕組みを構築しないと、本当に、ファイターズファンは夢と希望が無くなってしまう…

 

ただ、誰かを悪者にする組織は必ず衰退する。

阪神と言う球団を見ていれば分かると思う。

 

監督の首をすりかえればチームが勝つと思っている。

打てない4番をさらし者にして、4番を変えれば勝てると思っている。

打たれたクローザーに敗戦を全て背負わせる。

そう言うことではなく、

誰かが悪者にならない仕組みこそがチームとして一番強くなる。

 

僕たちファンはそこのところをしっかり認めながら、今のファイターズと向き合ていく必要がありそうだ。

 

来週から、観客の居る札幌ドームへ帰る。

 

チームを高い意識に押し上げてくれた札幌のファンに「夢も希望もないプレー」見せることの無いよう切に願いたい。

 

プロ野球ってそう言うものだと思うからね!

 

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栗山監督へ

少なからず現場ベースで、そういう仕組みを作れるのは監督しかいません。

僕も、自分自身、仲間のためにそう言う仕組み作りを微力ながらしています。

(実は今週はそう言う1週間だった)

栗山監督は、僕の目標なので、どうかよろしくお願いします(泣)

ファイターズのシンデレラボーイ

 

スポーツ紙の記者並みに鮮度を追求しようとする筆者です。

 

さてさて、興奮冷めやらぬ間にこの記事を書いてますが、今日の主役は何といってもこの人ですよね!?

 

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5打数3安打3打点

プロ初本塁打

プロ初のサヨナラタイムリーを放ち、ファイターズのシンデレラボーイになりつつある野村佑希!!

 

普段、Youtube 配信している、まさしさんとオンライン解説をしていて、大興奮でした(笑)

 

さてさて、野村に関する過去の記事を紹介しつつ、野村の凄さを徹底解説します。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

要点は、守備には不安があるものの、打撃に魅力がありスタメンで使うべきだと言う内容だ。

 

野村に対する“野球観術”は

 

①懐が深くインコースに強いこと

②そのインコースを呼び込む

(投げさせる)ことが出来ること

③バットが縦に出てきて強く振り抜くことができること

 

です。

 

野村の1打席目、前の回にサードへの強襲のあたりを三塁のファールグランドに弾いてしまう失策を犯し、それがH栗原のツーランに繋がってしまった後の打席。

 

ストレートを3球続けられ、1ボール2ストライクと追い込まれてしまう。

バンデンハーク‐甲斐のバッテリーはナックルカーブをボールゾーンへ投じた。

 

それを、野村はフルスイングでカットした。

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このコースをカットする技術の凄さ…

 

これだけでもすごいのに、もう1球同じボールが来て、それもフルスイングでファール。

150km/h以上のストレートで押し込まれた後、あの変化の大きいナックルカーブを同じタイミングでファール出来る技術は凄い。

これが②の得意のインコースを呼び込むことが出来る技術だ。

 

そして、6球目のインコースの難しいストレートを③バットを縦に出して①クルっと回って

レフトスタント中段に持って行った。

 

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このコースを打つとは…何と言う…

 

Youtube の生配信でも野村の特徴や結果が出ていなくても、打席内容が良いと言う話はしていた。

 

これが結果となったことは本当に嬉しかったし、栗山監督ではないが、少し目頭が熱くなってしまった。

 

そして、今日の野村はこれでは終わらなかった。

 

清宮のツーランで1点差に詰め寄り、余韻が残る中、野村はセンターフライに倒れるものの、「ランナーが出れば野村にもう1回打席が回りますよね?」と言う話をしていた。

(実は清宮が打ちそうと言う話もここで出ていたがそこは割愛)

 

9回裏、先頭の近藤が四球で歩くと、4番の中田はインコースのボールを詰まりながらレフト前に落とした。無死一二塁

実はこの中田の打席でサヨナラの布石みたいなものがあったが、これは後程…

 

渡邉が送りバント失敗で1死一二塁となり、6番の清宮はボテボテの一ゴロ。

 

仮に、渡邉が送りバントを成功していたとしても、清宮は申告敬遠だった可能性が高かった。

(前の打席でホームランを打っていることや、清宮の状態が少しずつ良くなっていたこと)

 

それを考えると2死二三塁の状況は最高のお膳立てとなった(2死一二塁だと外野が前進守備を敷かない可能性があった)。

 

そして回るべくして回ってきた野村の第五打席

 

初球はアウトコースカットボールをフルスイングでバックネットへのファール。

森‐甲斐のバッテリーはまずは外郭への目付を最高の形で入った。

もちろん、森がこの日一番、キレ、制球ともに良いボールであり、ファールを打たせたと言うことで、入りとしては最高だったが、これを1球目からフルスイング出来ることが並みの選手じゃないと感じていた。

 

オンラインの解説の中で、「(僕が甲斐なら)次はナックルカーブですね!」と言う配球予想をしていた。

逆に言えば、野村にはそれを頭に入れておいて欲しかったというのがあって出た言葉だが…

 

根拠は2つ、

一つは、外角球のあと上下で目先を変えると言う意図

二つ目は先程出てきた中田の打席で、インコースを森が攻めきれていなかったこと

 

があった。

 

野村の1打席目のホームランを見れば、インコースに強いことはバッテリーが実感しているから、インコースは、よほど厳しいところへ投げないと」と言うプレッシャーを、このカウントでかけるのはリスクだと感じたからだ。

 

結果、甲斐はインコースのストレートを要求

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ボールは真ん中へ入って、野村は完璧に捉え、センターのフェンスを直撃するサヨナラタイムリーとなった。

 

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これも野村がインコースを呼び込む形となった。

もちろん、バッテリーはインコースの厳しい球を挟んで、外角のカットとフォークで仕留める算段だったと思うが、野村の技術が一枚も二枚も上手だった。

 

何せ、高卒2年目であの森のストレートをセンターのフェンスまで打ち返してしまう上に、バッテリーにインコースを投げさせると言う、ホントにとんでもない選手だ。

 

僕の故郷である埼玉県の高校出身で、埼玉県に夏の大会で初めての優勝旗をもたらしてくれたメンバー(当時は2年生)の1人である上に、通算で90試合以上甲子園で試合を観てきた中で、最後に観れたのが地元埼玉県代表であり、野村が3年生の時の花咲徳栄と言う何か縁みたいなもの感じていて、今日は本当に感動しかない(泣)

 

今日はみんなで喜べたし、ホント最高!!

ナイスバッティング!!

 

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おかえりなさい!!

 

頑なに冷房を使わないように頑張っている筆者です!

自粛には反対でも、体調管理に余念がありません!!

 

今日は札幌ドーム開幕戦と言うことで、

上沢が378日ぶりの一軍マウンド

となりました。

Youtube の生配信で一投一打を見てましたので、その内容を簡単に更新したいと思います。

 

その1球目は150km/hのストレートでストライクを取ると、1回表は三者連続三振で立ち上がる。

 

2回は先頭の長谷川にツーベースを打たれるも、後続を切って無失点。

 

3回は1死から甲斐に四球で出塁を許すと、続く栗原にも四球を与え、柳田の左安を挟んで、1死満塁

3番の今宮にライトへの犠牲フライを打たれるが、先ほどツーベースを打っている長谷川を外角から曲がってくるスライダーで見逃し三振に切って最少失点に抑えると、

ガス欠気味になり、球速が落ちるも5回まで投げ切り

5回69球被安打2失点1と、復帰登板としては最高の結果で応えてくれた。

 

あれだけの大きなケガをして、1年後にマウンドに立てることを考えるだけでもすごいこと。

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それを、この投球内容で元気な姿を見せてくれたことは本当に感動した。

 

その思いを盤石の中継ぎ陣が1本のヒットも許さず、引き分けに持ち込んだ。

 

「打線が打て!」となるだろうが、ムーアの好投の中で、よく1点をもぎ取ったと思っている。

2巡目(4回)になると、少しづつムーアのボールに適応して、唯一の連打で1点を返す形になったが、今日は2番:渡邉と5番:大田と打順を入れ替えたが、結果それが功を奏した。

 

また、6回に2死一二塁でチャンスで中田に回るが左飛に倒れた。

インコースを厳しく攻められる中で、中田の必死に抵抗して、前に飛ばした。

これを平凡なレフトフライと見るか、精一杯のプレーを見せてくれたと見るか、僕は後者ですね!!

 

 

恐らく上沢は、明日(7月1日)に抹消することになると思うが、投げるスタミナは少しずつ付けてもらって、シーズンの終盤にはチームを救う先発の柱になってくれることを祈って止まない。

 

うわっち、おかえりなさい!!

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明日は

マルちゃんが本拠地での復活登板!!

2018年の両輪が揃って復活すれば、本当にドラマですね!

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とうしゅのきもち

 

昨日、夜のバイトで、人の気持ちの分からない発言をした店長を見ていて、

「あ~ぁ…」

と言う感想しか出てこない筆者です…

 

軽く話をすると、1か月間に従業員が10人近く当欠(半分は無断)したことに対して、店長が怒りをそのままグループLINEに投げて炎上しかけた訳ですが、僕からすれば、1か月に10人近くも出ると言うことは、そもそも当欠する人に問題があると言うより、そうなってしまう構造(システム)に問題があると思う。

 

それを感情に任せてやり取りをしてしまったら、何の解決にもならない訳で、仕組みを見直すことをおススメします。

 

そんな訳で、今日はそれに絡めて“ねこのきもち”ならぬ“とうしゅのきもち”

と言うテーマで更新をしたいと思います。

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土曜日・日曜日の対楽天

 

土曜日は18失点で惨敗、日曜日はピッチャーが頑張って接戦をものにした。

 

ここにファイターズの投手事情の中で、システムと“とうしゅのきもち”みたいなものが試合を左右した、と感じたのでこんなテーマで書いていこうと思う。

 

まず、ファイターズの投手事情は、ご存じの通り“ショートスターター”を使いながらやりくりをしている。

それが、球数なのか、打順の周回なのか、投手の調子・スタミナなのか、表向きにはそのシステムがどうなっているのかよく分からない。

と言う前提で話を進めて行く。

 

土曜日の試合

 

逆転を許した5回の裏の場面を振り返ると

中田のツーランホームランで逆転した後、楽天の攻撃、ピッチャーは先発の加藤

3巡目で1番打者の茂木に四球を与えて、2番鈴木大地左安の後、ブラッシュに中安適時打①を打たれたところで、加藤から玉井にスイッチ

続く4番の浅村にスリーランホームランを打たれ、逆転を許し、立て直す間もなく、1イニング10失点を喫してしまった。

僕が疑問だったのは、交代のタイミングだ。

打順の周回なら、5回裏から堀か公文を投入

(左の茂木・鈴木大地と左が続く)

球数であれば、4回まで77球だった加藤の続投は理解できるが

そこから調子やスタミナを加味した時に、鈴木大地左安を打たれたところで、交代でよかったはず

(ブラッシュ・浅村と右が続く)

逆に加藤に勝ちをつけてあげたいと言う気持ち(感情的な要素)がベンチにあったのであれば、浅村のところも加藤続投でよかったと思う。

 

システムに則っての交代であれば、ある程度仕方ないにせよ、システム的にも感情的にも中途半端な交代だったと映ってしまう。

 

 

結果が、玉井に代わった初球を浅村にホームランを打たれたから余計に感じるのだが、

玉井の気持ちと加藤の気持ちを考えれば、あの交代は可哀想だ。

 

 

大敗で大味な試合だが、ここがちゃんとしていれば勝てる要素は十二分にあった。

 (もちろん結果論だが…)

 

一方、事情は違うにせよ昨年、加藤と同じような起用方法だった杉浦は日曜日の試合は見事勝ち投手になった。

加藤・杉浦、両投手は前回登板の西武戦では4回に降板し、

「次回は長いイニングを投げるぞ!」

と言う気持ちを持って1週間調整をしてきたはず、

 

それだけに結果以上に、加藤、玉井の両投手に気持ちの上で深傷を負わせてしまった感は否めない…

 

ただ、加藤と杉浦の違いを考えると、続投の可否を判断するポイントが難しいとは思う。

 

加藤はストレート(シュート系)、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップとどれも平均以上のボールを投じることができるが、特別なボールは無い。

 

一方、杉浦はストレートが圧倒的に良くて、変化球は見せ球と言う投手で、「困ったらストレート」と言う決め球(ウィニングショット)がある。

 

この違いは投手交代のタイミングを見極める上で難しいだろうなと言うのは分かるが、栗山監督、木田投手コーチは同じ轍を踏まないで欲しいなと厳しいコメントを付けたいと思う。

 

そして今日は

上沢が378ぶりの1軍マウンド!

“とうしゅのきもち”を存分に考え、本拠地開幕を任せた栗山監督。

「自分勝手に。好き勝手に楽しんで投げてくれればいい」

とコメントしているが、僕も同じような気持ちだ。

 

「まずは、結果よりも1軍のマウンドで投げられることを存分に噛みしめてくれればそれで良いよ」って

 

そんな復帰戦をYoutube で一人生配信します!

ぜひ、遊びに来てチャットに等にコメントもらえると嬉しいです。

 https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber

 

頑張れ上沢!!

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プロ野球の世界は厳しい…

 

「失敗と書いて成長と読む」と言うノムさんの言葉を実感できている筆者です。

昨年の失敗の悔しさを、少しずつ晴らそうと日々前に進んでいます。

 

楽天との三戦を観ていて、プロ野球の世界は厳しいな…」と痛感…

 

今日は少し長めの更新なので、頑張って読んで頂けると嬉しいです。

 

この話は誰かが「良い悪い」の話では無く、野球を観る目“野球観術”としてプロ野球の厳しさを感じたと言う解釈をして頂けると嬉しい。

 

楽天の初戦

苦手の弓削を攻略できず、5安打無得点で敗れてしまった。

“厳しさ”を感じたのは、スポーツ紙や評論家の評価や結果に対する純粋ファンの見方だ。

 

無得点に終わった打線にはもちろん“貧打”レッテルを貼られる訳だが、内訳を見ていくと結果には見えないファイターズの選手の“抵抗”が垣間見えていた。

 

1つは、中田翔の第三打席だ。

過去2打席は空振りの三振で、いずれも弓削のスライダーに空振りをしていたが、(三打席目は)追い込まれてから、ストレートの見せ球を挟んで、打ち取られたスライダーを見極めて、四球を選んだ。

これは、中田の調子が良い証拠だし、「打てなければ四球を選ぶ」と言う苦手投手に対しては、なかなかできないことで、素晴らしい打席内容だったと思うが、結果その試合は3打数3三振として見られてしまう…

 

もう一つは、大田の第二打席の三ゴロと第四打席の一直は非常に痛烈な当たりだったが、結果はアウト。

ボールの呼び込み方は素晴らしいものがあった。

 

近藤に関しても、第二打席は一直(E内田の好プレー)、第四打席も遊直の鋭い当たりだった。

 

いずれもこの打球が正面を突いていなければと言う“タラレバ”は禁句ではあるが、実績のある上位打線がこれだけの内容を誇っても、ヒットにならなければ(=結果が出なければ)“貧打”として評価されてしまう、プロ野球の厳しさだ。

 

この試合、打線に関しては、

不運=“ハードラック”としか言いようのない試合

だと僕は感じた。

 

そして2戦目

ドラフト1位ルーキーの河野竜生が先発マウンド!

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勝ち投手の権利までアウト1つと言うところで、E浅村に逆転スリーランを打たれ無念の敗戦投手となった。

 

これは、

バッテリーが浅村と言う超一流の打者との対戦において、受けたプロの洗礼であり

ここは少し細かく解説をしたいと思う。

 

河野は序盤、制球が安定せず2回までに3つの四球を与える苦しい投球内容ながら無失点に抑えていた。

3回の先頭打者、茂木のあたりからストレートが良くなり、空振りを奪えたり、左打者の外角ギリギリに投げ込める制球力も出てきた。

(正直これは行けるぞ!と僕も思った)

 

逆転を許した5回裏

1死から9番:辰巳を四球で歩かすと、

続く1番茂木のレフトへのファールフライで、一塁走者の辰巳がタッチアップで2死二塁。

2番:ブラッシュは2球目で2‐0になったところで申告敬遠2死一二塁

3番:鈴木大地への初球、辰巳が三盗を決め、2死一三塁

鈴木は3球目をセンターへ弾き返し、タイムリーヒット

 

日2‐1楽

 

そして2死一三塁で、4番浅村へ

初球の変化球が外れた後、2球目ストレートで見逃しストライクを取ってボールカウント1‐1

3球目、インハイへ最高のストレートが決まり1‐2と浅村を追い込んだ。

(浅村は全く予想していなかったような反応だった)

 

ここで野球通の皆さんが捕手(清水)の立場であれば、どのボールを選択するでしょうか?

 

僕はここで、迷わず浅村の膝元へ入っていくスライダーだと思っていた。

 

清水が選んだのは外角のストレートで、河野はそこに寸分の狂いの無いコントロールで投げ込んだがライトスタンドへ持っていかれてしまった。

 

捕手のリードは結果論で語るべきではない!

尊敬申し上げる解説者の里崎智也氏や建山義紀が常々言っているので、結果論では無く、野球について発信するものとして、配球やリードについても、深い話が出来ればと言う目線で見ている。

詳しくはこちらの回もご覧ください

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

清水の根拠は恐らく、ストレートが3回くらいから威力が出てきて、空振りも取れるし、制球も安定していたことで勝負球として選択した。

また、この打席での2球目のストレートの見逃し、3球目のインハイに全く反応しなかったことで、浅村が変化球を待っているのではないかと察した

これにも根拠があって、浅村は第一打席でカーブを中安、第二打席はスライダーを打って中飛過去全てのストレートを見逃していたことが根拠にあったと思う。

 

これだけの根拠を清水が持っていたかは分からないが、持っていたと仮定して、要求したところに最高のボールを河野が投げたにも関わらず、一番打たれてはいけないホームランを打たれてしまう…

プロの超が付く一流バッターって本当にすごいし、何よりキャッチャーは本当にキツイ(厳しい)仕事をしてるなと思う。

 

最初にも言ったが、これは清水が“良いとか悪い”と言う話ではない。

ただ、この結果が「捕手のリードが悪い」と言われてしまうのもプロの世界だし。厳しさだなとも思う。

 

YouTube解説で一緒にやっている、まさしさんとオンライン観戦をしていて、チェンジアップと言う選択肢についても打たれた後ではあるが議論になった。

 

通常左投手が、右打者のインコースに突っ込んでいった後は、外角へ沈むチェンジアップやスクリュー系のボールで打ち取ると言うパターンは、ある意味鉄板だ。

 

しかし、この試合の河野はチェンジアップが結果球(アウトになった球)に一度もなっていなかった。

これが理由で、僕にはチェンジアップと言う選択肢は無かった。

 

僕がインコース膝元へのスライダー(ボール球)を選んだ理由はここにあって、チェンジアップの精度と天秤にかけた時の確率でスライダーの方が制球に信頼があった。

浅村がスライダーを狙っていたとしても、ボールカウントに余裕があり、セカンドも空いていて(好調の浅村だけに四球も選択肢の一つとしてあった)ボール球を続けることができた。

 

仮に四球になっても、次の島内は左なので、浅村よりも配球しやすい。

 

前日のマルティネスが浅村に被弾したボールも外角球で、イメージとして浅村は外角に強いイメージがあったので、その選択肢は自然と外れた。

 

インコースのストレートと言う選択肢も、“続ける危険”みたいなものがあって選択肢からは外れた(石川亮がよくこの手の裏をかいた配球をする)

 

ただこの場面で、外角のストレートは裏をかいたことにはならない(この話はまた長くなるので割愛)と言うことで

 

後付けでデータを付けておきます(すべては結果論です)

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黄色は打たれたコース…


 

感情論的な話をすると、河野は頑張っていただけに、勝ちを付けてあげたかった。

バッテリーとしては悔いの残る1球になった。

しかもそれがベストピッチに近い中でそれが起きた…

しかし、それは全て結果論でしかない…

「配球ミス」「ストレートへの過信」とか言われちゃう訳だからキャッチャーって本当に大変…

 

本当にプロ野球の世界と言うのは厳しい世界だと痛感した…

 

そんな中、三戦目ファイターズに新しくプロの世界で記録の道を歩みだした選手がいる。

彼だ。

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野村佑希がプロ初安打、初打点、初得点、初の猛打賞。

過去にはこんな記事も

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

本当におめでとう!!

 

それこそこれから、プロの厳しい攻めに遭うだろうし、打てない時期も来るだろうけど、頑張って欲しい!

 

それと新外国人のバーヘイゲンが初先発、初勝利!

開幕6戦目でようやく先発投手に勝ちがついた。

 

苦しいことも多いけど、みんなで応援していきたいですね。

 

ここまで読んで頂けた方、本当にありがとうございました。

 

 

一夜賢者の偈(げ)

仏教の『『大迦旃延一夜賢者経』(ダイカセンエンイチヤケンジャキョウ)』と言う経典の中に、

『一夜賢者の偈(げ)』と言う詩が出てきます。 

先日、ファイターズ開幕戦を三連戦をYoutube で生配信をしたあと、この1年の記憶が「ワーッ」って蘇ってきて、涙が出てきてしまいました。

(もちろん、お酒も手伝ってますが…) 

今日は筆者個人的なお話が大きく挟((マル)ティネス)ので、最後に楽天6連戦の展望はしますが、興味の無い方はこれで↓

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 昨年のちょうど今頃から、心身ともにおかしくなってきて、トンネルの中に吸い込まれていった。

寝れず、食えずと言う状況に入っていき、ただでさえ細身の身体が、病人のように痩せ細っていき、「人間ってこうやって死んでいくのかな」とすら思った。

(何か月ぶりかに会った女性に「大丈夫?」と心配されたのを覚えている…) 

この時に出会ったのが、仏教のYoutube で、このお説法が僕の立ち直る大きな拠り所となった。

本も出版されていて、この新型コロナウイルスでぶつけようのない悩みを抱えておられる方もいると思うので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか? 

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amzn.to

 

決して、仏教の信仰者ではありませんが、考え方を浸透させて行く過程で、こんなブログも形跡として残っていて、『一夜賢者の偈(げ)』が参考になっています。

 

saiyuki6.hatenablog.jp

 

 

 

なぜ、「涙が出てきてしまった」か?と言うと、

この時から支えてくれた人たちへの感謝です。

 

やり場の無い気持ちを、ぶつけるために何時間も電話に付き合ってくれた親友への感謝。

 

僕は普段いろんなものを野球に例える習慣で生きている

ミーティング=コーチ会議

イベントの概要発表=公示(出場選手登録・抹消)

お昼休み=YMCA

 

などなど… 

 

その中のコーチ会議(オンライン)は、今も続いていてこのコロナ禍でも本当に心の支えになった。これも本当に感謝しかない(泣)

 その他にも、Youtube企画の立案をしてくれた友人や、それを支援してくれた方々にも感謝。 

そして、その感謝の気持ちをすべて抱えて、上記で紹介した仏教のYoutube を配信している住職がいらっしゃる、お寺にお礼参りをしてくることになり、ここで全ての感謝を表したいと思う。(特になにをするわけではないですが((笑)) 

 

標題の

『一夜賢者の偈(げ)』

過去は追うな。

未来を願うな。

過去はすでに捨てられ、未来はまだ来ない。

だから、ただ現在のことを ありのままに観察し、

動揺することなく、よく理解して、実践せよ。

ただ今日すべきことを熱心になせ。

 

これを1ミリずつでも毎日実践し、36cm近く「前に進んでこれた」

そんな自分へ「頑張ったな!」と言う気持ちもあったのも正直なところかもしれない。

 

お待たせしました!

 今日からの楽天6連戦の展望についてお話していきましょう!? 

6連戦をトータルで考えた時に

両チームのキーポイントとなるのが、上位打線(1~5番)

と言うことになりそうだ。楽天側から言うと、山岡・山本由と言う昨年のタイトルホルダーを相手にしながら、浅村・島内・ロメロは打率.300以上を残して三連戦を終えている。ブラッシュも6三振を喫しているものの、3安打3四球と決して調子が悪いとは言えない。 

 

一方のファイターズも、近藤、中田の3番、4番は.300越え、西川は打率こそ.273だが出塁率ではチームで2番目の.467リードオフマンの役割を存分に発揮している。 

 

楽天と西武との大きな差は投手力にある。

西武との3連戦では、トータルで19個の四死球をもらっているが、楽天投手陣ではその数は期待できない。

もちろん、良い投手はなかなか打つことは難しいので、ファイターズは引き続き四球を取りながら点を取っていく形は継続するとして、

やっぱり上位打線での“ここでの一打”が重要になりそうだ。

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やっぱりこの人かな!!

 

投手陣は、西武戦でスパンジェンバーグ・源田・森を封じた左投手(加藤・堀・公文・宮西)に代わり、右投手が頑張りを見せて欲しいところだ。

茂木・鈴木大地・島内(左打者)のところで強力な左投手を使っても、

結局ポイントゲッターは浅村、ブラッシュ、ロメロと言う右の強打者と言うことになりそうだからだ。 

その他にもポイントになりそうなところは存分にあるが、今日はこんなところにしておきましょう。 ちょっと仙台の天気と苦手な弓削投手が心配ですが、マルティネスの復活登板を期待に胸を膨らませながら、プレーボールを祈りたいと思います。

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同一カード6連戦の采配にも注目!!