ファイターズの2番打者論争 後編
宇佐見選手の影響により人生で初めて、ももクロの曲(=ロードショー)をダウンロードして聴いている筆者です。
僕のセットリストは8割以上が野球の影響とAKBグループで占めているド変態です…
さてさて、ファイターズの2番打者論争後編です。
前編では感覚的な話に終始しましたが、後編はロジックをしっかりと組み立てて話をしていきたいと思います。
そもそも論として、ファイターズの先発2番打者の勝率ってどうなっているのかと言う所から結論に持っていきましょう。
手作業で拾ってみました!(結構時間かかったんだよ(笑))
引き分けは考慮せず、2番で出場した選手全てでソートしました。
栗山監督がこだわってきた、大田泰示と渡邊諒に関しては勝率が4割を切っている。
(こだわりを捨てきれなければ、オリックスと熾烈な最下位争いをしていたかも…)
高濱の1試合は論点から外すとして、ハルタクの1・2番が最も勝率が高く、杉谷、松本の順に勝率が高くなっている。
2番に据えた選手の好不調やチームの状態、投手の失点数なども影響するので、2番打者で勝敗が決まることは無いが、投打の噛み合わせによる試合の流れや、上位打線の繋がりを考えれば結構リアルな数字ではある。
ここから、
ファイターズの2番打者は誰が理想なのか?
と言う話に入っていくが、
まず
ファイターズが目指す攻撃の形がどんな形なのか?
をはっきりさせて行きたいと思う。
前提条件に関しては前編の最後に書いてあるのでご一読頂きたい。
その形とは、
クリンナップの前に一・三塁の形を作ることだ。
8月22日に杉谷・松本の帝京魂1・2番コンビで一・三塁の形を作ったが、まさにあの形だ。
現時点でのファイターズの理想の2番打者は
好調の松本や状況によって杉谷や中島卓を併用する形
が理想と言える。
これは今のチーム状況が良いからと言うのが一番の理由だ。
ただ、この中にある選手を加えて欲しいと思っている。
この選手だ!
石井一成
この話を前述の友達に話したら
「石井を2番で使ったらブチ切れるけどな!」
と言われました(^^;)
ファンの石井一成の印象、そして何より.169の打率を考えれば、ほとんどの方がそう思われるかもしれない。
ここからが、“優勝するにあたって”理想の2番打者と言う話に移っていくのだが、このお試し期間にどうしても石井の2番適性を試しておきたい理由があるのだ。
一・三塁の状況を作るにあたって、2番打者はライト方向へのバッティングを必要とする。
現在は松本が、右打ちのうまさを発揮して結果を出しているが、松本2番は固定し辛い要素がある。
それはポジション的に、大田・西川・近藤の外野陣に割ってスタメンに入らないといけないと言うことだ。
基本的に、西川と近藤の出塁率抜きにファイターズ打線は考えることはできないし、中田の後ろを打つ大田の得点圏打率の高さも生かしていかないと大量得点は期待できない。
休養のサイクルで松本2番を回すと言う考え方もあるが優勝争いの最中にそれは考え辛い。
こうなると、打者の特性上右方向に打てて、ポジション的に固定できる選手となると、やっぱり石井一成なのだ。
今シーズンの石井の打球方向を調べてみた。
右方向のヒットがほとんどで、フライアウトが多い石井には併殺打の可能性は低い。
足も遅くは無いので、走者として残れば、近藤のヒットや中田の犠牲フライで返ってきやすいと言うメリットもある。
石井はどちらかと言えば、打席に制約(=エンドラン、右打ちなど)があった方が、バットがスムーズに出るような気がしているし打率も、もう少し上がってくるのではないかと感じている。
チームにとっても石井にとってもメリットが大きいのだ。
“優勝するにあたって”と言う観点で見ると、王柏融の存在も2番打者としては理想と考えている。
これも批判を浴びそうだが、王柏融もプルヒッターで右方向への打球がヒットになりやすい。
詳細はこちらを↓
王が本調子になって打率.300以上打てれば“強打の2番打者”になりうる。
もちろんバントはしない!
王を2番に固定する理由はポジション的な要素もあって、基本DHでの先発出場なので、変則の中継ぎ左腕が出てきた時に代打が出しやすい。代走もしかりだ。
終盤のピンチバンターの起用も同様だ。
要は、出した選手をそのままラインラップに置けるので、余計に選手を使わなくて済むし、
いざとなれば、DH解除して守備固めにしてしまえばいい。(コロナルールで延長10回までと言うのも追い風)
結論としては
石井が2番として適性があればシーズン終盤は2番石井が理想。
それを試さないのであれば、王柏融の調子が上がることを願って、2番に固定する。
これによって上位打線が固定出来て、一定のリズムで攻撃が出来るようになると考える。
如何にして一・三塁の形を作るのか?
これはファイターズに限った話では無く、野球全般に共通すること
5点以上の大量得点を奪うための上位打線をどうやって組むのか?
これはパ・リーグの今年の傾向
皆さんが考える、ファイターズの2番打者は誰ですか?
そんな話は、Youtubeの生配信の中でもしているので、ぜひ遊びに来てもらって、チャットでぶつけてみてください。出来るだけ反応したいと思います。
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
次回配信は
8月25日の対西武戦 @メットライフ
17:55~
西武戦と言うことで、ナカちゃんとの2人配信になります。
ファイターズの2番打者論争 前編
最近、冷房の使い方を間違えて体調を崩していた筆者です。
そんな中、ファイターズファンの仲間と尾瀬にハイキングに行ってきました。
教科書で一度は目にしたことのある光景の中で、有酸素運動と言うことで、一気に体調が回復しました。
自律神経の不調には適度な運動と友達との楽しい時間が一番と言う結論です。
さてさて、そんな道中は野球談議に花を咲かせる訳ですが、そんな中で、
ファイターズの2番に関して話が盛り上がったので、そんな内容を踏まえて、
前後編での更新としたいと思います。
現在ファイターズは、56試合を消化して27勝26敗3分で貯金が1(8月24日時点)
先週の楽天との6連戦3勝2敗1分と強い楽天に見事勝ち越した。
過去のブログでも、2番に杉谷や中島卓、松本の起用によって打線に繋がりが出来たと言う内容を更新した。
現在、パ・リーグの平均防御率が4.16(8月24日時点)と言うことで、平均的には5点勝負と言うことになる。
もちろん、相手投手の力量や相性など一概に言えるものではないが、今シーズンのトレンドとして、中継ぎ・抑えの投手が打たれやすいと言うことも含めると、5点以上の得点を取ることが勝負の分かれ目になると言って良いだろう。
と言うことを前提に、ファイターズの2番についてお話をしていくと、従来の2番打者像(バントや繋ぎ)だけだと、多くの得点(ここでは5点以上)を奪うことが難しい。
かと言って、ファイターズの序盤のように2番大田泰示や渡邉と言った起用がうまくハマらず、打線に繋がりを欠くような形でも厳しい。
上記の友達の話の中で、
2番渡邉と言う話が出た時に、僕が2番渡邉を反対とする理由について2つ挙げさせてもらった。
一つは渡邉を2番にしてしまうと、(好調中田・大田泰示の後を打つ)6番打者が居なくなってしまう。
二つ目はチームの攻撃としても、渡邉の打者の特性を考えても中途半端になってしまうと言うこと。
二つ目についてはもう少し、因数分解していくと、
昨年の大田泰示のように一切バントをしないと言うことが、渡邉だとできない。
所謂、なまじバントが出来るが故に、強攻では無く、渡邉にバントを命じるケースが出てくると言うこと。
そして渡邊諒と言う打者は、“直球破壊王子”の名を襲名する通り、ストレート系のボールに対する前裁き(=自分の身体より少し前でバットとボールをぶつけて、強い打球を打つこと)が上手なバッターなので、渡邊を2番にしてしまうと、進塁打やエンドランなどの制約が出てきて、ポイントを近くする(=身体の近くまでボールを見てバットに当てる確率を上げる)必要が出てくる。
こうなると、渡邊の良さを消す結果になり不振を招いてしまう。
結局、チームにとっても、選手にとってもメリットが無くなってしまうのだ。
ちなみに大田泰示の2番に反対の理由はこちら↓
では、
一体、ファイターズの2番打者は誰が適正なのか?
と言う持論をお話する前に、今のファイターズの状況を棚卸しして後編で誰が適正化と言う話をしていきていと思う。
8月21日のゲームで3番を打つ近藤が自打球による打撲で先発を外れている。
現状、西川が3番を務めているが、抹消もされておらず、診断が打撲で長期離脱と言うことは無いとして、西川が1番、近藤が3番にすぐに戻ると言うことは前提としておく。
先週の楽天戦では松本が4試合、渡邊が2試合、2番を務めている。
先月の今頃から杉谷を2番で使うようになり、そこから2番中島卓、松本、渡邉など、固定することなく、オーダーを栗山監督は組んでいる。
そして、この頃からチーム状態が上がりつつあり、現在の貯金1に至っている。
中田の打点がリーグトップの65であること。
大田泰示の得点圏打率が.357とチーム2位(規定打席到達者)とチャンスに強い。
この数字や状況を踏まえた上で、
後編でファイターズの2番打者は“現時点”と“優勝するにあたって”と言う観点から更新をしていきたいと思う。
【告知】
次回のYoutubeの生配信は
8月25日の対西武戦 @メットライフ
17:55~
西武戦と言うことで、ナカちゃんとの2人配信になります。
ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
森を育て木を生かす
最近、建て前が世の中を壊すなと感じている筆者です。
尊敬する栗山監督が監督通算600勝を達成しました。
本当におめでとうございますm(_ _)m
栗山監督の選手育成の感覚の中に、
自然の動物や植物との触れ合いが生かされていると、著書の中に記されている。
土を耕し、水を与え、見守ることで、花を咲かせ、果実を実らせる。
選手育成にも通じる部分があるのだろう。
ただ、栗山監督はチームの監督と言う立場にあり、1本1本の木々を育てることはできない。
中田翔や大谷翔平のように特別な選手はいるにせよ、選手は一個人で根を張り成長していかないといけない。
それを助けるのはコーチの立場であり、その集合体がチームとして勝利を目指していく。
1本1本の木々を見て一喜一憂するのではなく、その集合体である“森”を育てていかないといけない立場なのだ。
それを9年間続けて、選手を育てながら、600と言う白星を積み重ねた功績は本当に素晴らしいことだし、なかなか真似のできることではない。
13日のゲームでは内野陣がチームの足を引っ張った。
14日のゲームでは、若い北浦が先発して1アウトしか取ることが出来ずに試合を壊してしまった。
15日のゲームはその悪い流れを、エース有原と4番中田が、跳ね返した。
やはり、野球はエースと4番が活躍すれば、もっとも勝ちに近づくものだと感じさせられたゲームだった。
「エースと4番は育てられない」と、今年亡くなられた野村克也さんが言っていたが、監督として有原・中田と言う選手との出会いを最高に大事にしてきたのだろうなと思う。
通算の監督勝利数1位は鶴岡一人さん
5位がその教え子の野村克也さん
そして600勝を迎えた栗山監督も野村さんの教え子の一人になる。
そういった系譜と言うのはやはりあるなと感じる。
あと30勝すれば、落合博満氏を超えることになる。
そして今シーズンあと50勝すれば、この新型コロナウイルスで大混乱のシーズンに優勝と言うシナリオも当然見えてくる。
チームが良い時も悪い時も、いつも目指すところは同じと言う栗山監督と並走して生き方を考える起点となったタイミングまであと3か月で1年となる。
解決できていない問題は僕の中ではたくさんあるが、栗山監督とシーズンを終えるころにはその課題の解決方法くらいは見つけられればなと思う。
今日は少しつまらないお話でしたが、栗山監督の節目の記録達成の日の更新でした。
次回のYoutubeの生配信は8月18日の対楽天戦@札幌ドームを予定しています。
よろしければ、遊びに来てください。
牛歩ファイターズ
この酷暑に作務(家事)に熱が入って、終いにはこんな暑い日にグラタンを作ってミスマッチだったと後悔する筆者です。
ぎゅう‐ほ〔ギウ‐〕【牛歩】 の解説
牛のように歩みが遅いこと。物事が遅々として進まないことにいう。
Youtubeの生配信をする際に、打席結果を分かりやすくするために、日刊式スコアを付けながらトークをしていくが、ファイターズの進塁が“牛歩状態”で一つずつしか進塁できていない状況が手に取るように分かる。
と言うことで、10日の時点でのパ・リーグの安打別内訳で二塁打でソートをしてみた結果、このような結果が出ました。
そしてオリックス、単打数は1位で本塁打が最下位と言う分かりやすいネタを提供してくれてありがとうございます(笑)
前回の更新では送りバントの数も含めたUC打率のデータを掲出したが、この牛歩状態は長打の数だけにあらず、無死・もしくは一死一塁から、一・三塁の状況を作ったり、単打で走者が2つ進塁する状況も極めて少ないと感じている。
とにかく、四球・単打でしか走者が前に進まない“牛歩ファイターズ”について僕が感じることを少しだけ。
昔、このゲームハマったな(笑)
“きんたろ社長”のところが“ファイターズ打線”と言う…
8月11日のゲームも生配信をさせて頂いて、多くのコメントを頂けた。
そんな試合でも“牛歩ファイターズ”は健在で、
日1-3ロ
ファイターズは8安打1点で10残塁
ロッテは3安打3点残塁5
と対照的な展開となった。
そんな中、目に付いたところがあった。
渡邊諒を2番で起用しながら、2つの送りバントを企図して2つとも失敗に終わった。
後ろの近藤が絶好調なだけに、この2つのバント失敗は大きかった。
これは僕の見方だが、
「バントさせるなら渡邉を2番に置くな!」
だ。
それこそ、9回表裏で1点の攻防で勝負が決まるのであれば、2番に渡邉に送りバントをさせることは当然の策ではあると思う。
「いや、前回のブログで送りバントが良い流れを作ってるって言ったじゃないか!?」
と言う声が聞こえてきそうなので、ここは詳しく話をしていこうと思う。
ファイターズは西武6連戦で1勝5敗と勝ち越して、打線の状態は上向きだが、今のパ・リーグでこの打力(ファイターズの今の打力)で勝ち残ることは不可能だと栗山監督は感じていると思う。
今は良いが今後、先発が投壊したり、中継が疲労によって打たれることになった時、やっぱり5~6点をコンスタントに取る打力と言うのが必要になってくる。
パ・リーグの今の平均防御率が4.00前後だから、5点取らないと安定して勝つことが出来ない。
逆に送りバントは、1点を積み重ねていく野球に用いられる戦法で今の“牛歩ファイターズ”では5点取るためには、5つのアウトを献上しないといけない。
バントの成功率を考えると2イニング分の攻撃を放棄するのと同じ計算になる。
それでも1点が取れる保証は無い。
だとすると、
2番に長打を打てる選手を置くことや、清宮のように長打力を秘めた選手を使いながら、戦いを推し進めていくことが必要なのは確かなのだ。
であればね!
「あそこで渡邉にバントさせちゃダメでしょ!?」
状態も上がってきて、栗山監督が必要性を感じているだろう長打も期待できる中で、バントのサインはなかろう。
西川の出塁率と近藤の出塁率を考えて、つなぐ打者(杉谷・松本・中島卓)を置いているならバントで攻撃に流れを作るで良いが、どっちつかずになっている。
もし、長打力と送りバントの両方を期待するなら、石井一成もしくは今まで通り杉谷を2番に配置するべきだ。
石井は引っ張りこむことできるし、早いカウントからバンバン打っていくタイプでもないから西川が走者に居る時にいろいろ攻撃のバリエーションが増える。
増して、打率が.200切っているのでバントも命じやすい。バントが失敗しても、走者としては足も遅くないし、プラスの要素はそれなりにある。
杉谷については、最近の活躍を見れば多くを語ることはないと思う。
僕が言いたいのは
中途半端な起用と作戦は選手を迷わせるからやめた方が良い!
と言うことだ。
今日も、渡邉のバントが成功していたとして、上位に繋がっていったとしても、
渡邉の心中としては「なぜ、俺が2番なんだろう?」と思うだろうし、バントを皮切りに打線がつながったとしても、大田の後ろには渡邉はいない訳だから、どうも中途半端な感じがしてならない。
渡邉を2番に起用するなら信頼して打たせる!
大田泰示にはそうしていたのに、なまじバントができるからって中途半端なことはしない。
今の流れ(バントやエンドランを使った攻撃)と、これからを見据えて長打(主に2塁打)を打てる攻撃を両立させたいなら、2番に置く選手を変える。
これが僕の結論だ。
“牛歩ファイターズ”に今効果があるのは送りバントだが、もっと得点力を上げるのには長打を効果的に生かす攻撃方法を模索しながらの戦いになる。
うまく行っている時に策を打たなければ、いつか来たる天王山に挑むことはできない。
そんな栗山監督の想いを感じるが故の苦言でした。
明日も残業等が無ければ、生配信をしたいと思いますので、よかったら遊びに来てください!!
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
ファイターズの強さは本物か!?
体力の割に夏バテとは無縁な人間が、今年は早くも夏バテと言う筆者です。
新コロ感染防止対策で睡眠時間だけは譲れず、書きたいことは山ほどあるのに、更新できないもどかしさと戦っています。
今日のタイトル
“ファイターズの強さは本物か!?”
そんなこと知るか!?
ここから優勝すれば、“本物”だし、最下位に転落すれば、「あの時だけか…」
となるんだから…
では、なぜファイターズが好調なのか?
答えは簡単!
選手の調子が良いから!
↑当たり前
「こんなことを誰でも分かるわ!?」
と言われそうだが、極論はここにある。
近ちゃんの最近5試合の打率が.444(8月10日時点)とか、渡邉、大田の状態が上がってきたことは試合を観ている方であれば、なんとなく実感としてあるだろうし、好調のチーム状態にあっては外せない要素だ。
なにせ、彼らがまた打たなくなったら、シーズン序盤のような形になってしまう。
結局は、投打のかみ合わせなのだが、今年のファイターズで変化があるとしたら、2つあって、
1つ目は先発投手の頑張り
2つ目は送りバントを使える環境ができた
と言うことだ。
1つ目の先発投手の頑張り
ここまで杉浦が4勝1敗 防御率1.82(もはやエース級の数字) バーヘイゲンも4勝1敗で防御率3.02と彼らだけで6つの貯金と大奮闘だ。
エース有原が勝てないと言う状況にはあるが、唯一の規定投球回数到達者であり、QSも4回とイニングをしっかり投げられている。
パ・リーグは現在、3密ならぬ4密状態で、先発投手がそれなりに投げられているチームがその4密の渦中にいる。
栗山監督が“うちは中継ぎのチーム”と言うように、後ろはしっかりしているので、序盤のチーム状態を考えると先発陣の頑張りがこの順位(ゲーム差の中)に居る大きな要因と言って良いだろう。
チーム防御率もリーグ2位と大健闘!!
ちなみに2019年のQSはこれね…
2つ目の送りバントが使える環境ができた
と言うのは、大田泰示の不調、その代役として期待された渡邊諒も不調で、2番に攻撃的な打者を置くことを断念
その結果、杉谷や中島卓などの小技の出来る打者を2番に置くことによって、バントを使う機会が格段に増えた。
バントだけでなく、エンドランやバスターなどの作戦が使えるようにもなった。
セイバーメトリクスの原理から行くと、送りバントの得点確率と言うのは強攻より低くなるが、ファイターズと言うチームカラーには、こういった流れを作り出す野球の方が向いている気がする。
それを象徴している数字がこれだ。
チーム打率はリーグ最下位ながら、犠打数はリーグ2位。
そして、UC打率と言って、同点・勝ち越しに絡む打席での打率がリーグトップと、打線として良い流れが出来ている根拠がここに出ている。
※この数字が必ずしも得点に繋がっているかと言うと100%ではないものの一定の根拠となりうる。
(どうしてオリックスは、こんなネタ的な数字をことごとく出してくれるのか(笑))
僕自身がもともと、併殺打と三振の多い大田泰示の2番起用に反対の立場と言うのはあるが、勝ちに繋がる打線の流れは守備にも影響していて、リーグワースト2位の失策数もほとんどがシーズン序盤に記録したもので、最近は、足がしっかり動いていて失策の数も大幅に減った。
ここからは、好調の時期を1日でも長く、低調な時期が来ても1日でも短くすることが大切で、これができるチームが
本当に強いチーム=強さが本物
と言うことになる。
故障者も出るだろうし、先発が投壊することもあり得る。
試合に負けても勝負に勝てるくらいの粘り強さが出てくれば、優勝争いも見えてくるのではないだろうか。
そんな細かい話は、Youtubeで実際の中継に合わせての生配信でしてますので、実際の試合の映像や音声はありませんが、ぜひ遊びに来てください。
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
次回の配信は
8月11日(火)
ファイターズ 対 マリーンズ @ZOZOマリン 17:55~
を予定してます。
リーダーが醸成するもの
最近、新型コロナウイルスの政府・行政の対応があまりにもハチャメチャなことと、ワイドショー(マスコミの報道)に影響されている人たちを見て「いい加減にせぇよ!」と言う言葉を連発している筆者です。
この新型コロナウイルスの対応に関して、正解があるはずは無いが、僕の持論が次々と的中していく現実に、少なくとも僕に関係している人々には、そのことを還元したいと思うが、どうも世間との温度差が激しく、残念な気持ちになる毎日です…
間違った決定が修正されず、ウィズコロナの生活に支障をきたしていることは、はっきりと言える。
新型コロナウイルスの陽性者が出たお店や事業所といった括りが、その都度閉店・閉鎖したり、機能を停止したりする習慣が続けば、どういうことになるか…
(感染者を都道府県レベルで区別したりする習慣も然り…)
やはりリーダーの決断が、ウィズコロナの生活様式を醸成していく。
醸成と言うのは、形成するのは国民であり、雰囲気みたいな空気感だったりするから、一度間違った方向に舵を切ると、
「ウイルスより強い広がりを見せて自分たちを傷つけることになる」
と言うことだけはこの場で言っておきたい。
さてさて、野球観術の本題に戻ります。
8月4日の対ライオンズ戦は
日11-4西
でファイターズが圧勝した。
この試合は生配信をしていて、リーダー=監督 の決断、に関して感じたことを書いていこうと思う。
今日のファイターズは
1番西川・2番中島卓 のいわゆる“ハルタク”コンビだった。
このコンビ良いよね!!
1回裏、先頭の西川が四球で出塁すると、髙橋光成に相性が良い中島卓(確か.360くらいだったはず)にバントを命じた。
これがしっかり決まり、近藤のタイムリーを呼び込んだ。
同じく、5回も先頭の西川が中安で出塁すると、すかさず送りバントを命じて見事成功させた。
この後、連続四球と犠牲フライで2点を追加した。
もちろん、髙橋光成に相性の良い中島卓に打たせると言う選択肢もあって然りだが、7月に入り2番に杉谷や中島卓、高濱を置いて、バントやエンドランなど、つなぐ野球で調子を上げてきた流れを踏襲する形となった。
ここまで、2番大田泰示に拘って速攻型の野球を栗山監督がチームに醸成しようとした。
しかし、方針転換を迫られ、今のファイターズにはこの形が良いと言う判断をして実践している。
これは日本政府や各行政には出来ないことだと思う。
(間違いを認めない、具体性が無い、結局は国民のせい)
栗山監督が方針転換を決断しても、プレーするのは選手であり、相手のあることだから、すぐにその形にはなりえない、7月第2週目からオセロ状態(白星と黒星が交互に来ること)になり、先週のオリックス戦で開幕カード以来のカード勝ち越しとなった。
7/5に2番中島卓を初起用して、大田2番を軸にしながら、松本・王・挟んで杉谷の起用が7/22くらいから多くなった。
リーダー=監督も方針転換には手探りが必要な訳だし、ある程度の根拠も必要。
その中で、
今日の、2番の中島卓に命じた2つのバントがチームの良い流れを象徴するものであり、監督が醸成した流れが結果に繋がったと言える。
一方で、上沢の投手交代のタイミングに関して疑問を呈したいこともあった。
6回表、先頭の鈴木将平に中安を許して、1死後、森友哉の左安で1死1・2塁となった。
この時点で、山川・外崎・中村・栗山・源田と続く打順で、交代のタイミングは中村までと思っていた。
①5回までに三振を8個奪っていて、球数も80球を超えるタイミングで球威・制球ともに落ちてきていた。
②栗山には第一打席で本塁打を打たれ、第二打席も結果は空三振だったが、特大のファールを打たれていてタイミングは合っていたこと
③これが何よりも重要で、左右の相性を重視するファイターズにとってある程度、決め事のような形になっている訳だから、左投手(=今日は堀瑞輝)にスイッチすべきだった。
しかし、栗山監督は栗山の打席でも続投させて、センターへタイムリーを打たれたところで交代を告げた。
全ては結果論だが、上記の3つの要素だけでも交代するタイミングとしては十分な根拠があり、更に堀がマウンドに上がった時点では一打同点の場面になっていた。
こう言う決断は、しっかりとした根拠で早いに越したことは無い。
上沢にエースとしての自覚を持たせると言うこともあるかもしれないが、チームに黒星を付けてしまっては元も子もない。
増して、上沢は復帰したばかりでチームの明暗を背負わせるケースではない。危うく、その上沢に黒星がついてしまうことにもなりかねなかった。
(後を受けた、堀はGood pitch !)
これは辻監督にも同じケースがあって、髙橋光成の交代のタイミングで
5回裏に1死1.2塁で中田を迎えた場面。
中田は四球を選ぶが、次の大田には前の打席で本塁打を打たれていることを考えれば、ここで交代だが、結局大田泰示には押出で失点し、かつ傷口を広げて降板することになった。
もちろん5回を投げ切れば勝ち投手の権利が転がり込んでくることもあるが、4回1/3で6四球の投手がそこで持ちこたえられる能力があるかと言えば疑問が残ってしまう。
もちろん、両投手ともにチームの将来を担う投手であることは間違いないが、この采配は結果如何に関わらず、今後尾を引きそうだなと感じた一幕だった。
野球は流れのスポーツ
と言う、僕の大きな持論の中で、流れを醸成するリーダーの役割と言うのが、いかに大切で、難しいことなのかと言うのが伝われば幸いである。
明日、明後日ともにナカちゃんさんとの生配信を予定してるので、よろしければぜひ遊びに来てください。
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
自分との約束を破る奴はくだらん!
久しぶりの更新になります。
そして、今日は自分の話を備忘録的に記したいと思います。
僕は先日34歳の誕生日を迎えた。
昨年の誕生日、僕はある人にと言うより、自分自身にある約束をした。
「自分自身を客観的に見れるようになる」
こんな年齢になってから言うようなことではないかもしれないが、去年の今頃は自分に足りないものとして必要性を感じていたのかもしれない。
何よりも、様々なことが重なり、不眠や食欲不振で、みるみるうちに痩せていき、本当にこのまま死ぬのではないかとさえ思っていた時期だった。
以前もこのブログで紹介をしたが、お坊さんがYoutubeでお説法を公開していて、それに支えられ、トンネルの出口を探し続けた。
以下は前回も紹介した書籍です
先日このお寺にお礼参りに行ってきました。
様々なことを実践する中で、少しずつではあるが、いろいろと改善されていった。
恐らく、こんなに苦しんで勉強をしたことなんてなかったと思う。
そして、
たくさんの人に支えられてここまで来ることができた。
その中には、
長時間電話に付き合ってくれた人、一緒に悩んでくれた人、Youtubeの企画に関わってくれた人、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
「自分自身を客観的に見れるようになる」
と言う側面においては、ゴールが100だとしたら、
0(ゼロ)から1(イチ)に乗せることが出来たと思っている。
正直言えば、この0(ゼロ)から1(イチ)の作業がものすごく大変なことも分かった。
そして、新型コロナウイルスの登場で、この1(イチ)から前に進む方向性を教えてくれた。
このコロナ騒動でキングコングの西野亮廣さんの考え方と出会うことが出来て、オンラインサロンにも登録をさせてもらっている。
きっかけは、このYoutubeだった。
https://www.youtube.com/watch?v=dJT_L6d_fU8
仏教の考え方、西野さんの考え方、そして栗山監督の考え方をミックスした時、
僕を今後苦しめる続けるであろう“こと(モノ)”が見えてきた。
誕生日を迎えるにあたり、この1年を振り返った時、この課題と向き合わないといけないと思ったら、何もする気が起きなくなってしまって、ブログもYoutubeの配信もストップしてしまっていた。
以前、このブログで以下のような内容を紹介した。
~・~・~・~・~・~・~・~
仏教の世界では
人間における3つの毒があるとされているらしい。
貪・瞋・痴(とん・じん・ち)
人間のもつ根元的な3つの悪徳のこと。自分の好むものをむさぼり求める貪欲,自分の嫌いなものを憎み嫌悪する瞋恚,ものごとに的確な判断が下せずに,迷い惑う愚痴の3つで,人を毒するから三毒,三不善根などとも呼ばれる。
※文献引用
貪(人間の欲望)
瞋(怒り・憎しみ)
痴(愚かさ)
~・~・~・~・~・~・~・~
この、瞋(怒り・憎しみ)は、ゼロからイチの進歩によってある程度、客観的に把握できるようになった。
が、
これから僕を蝕んでいくだろう、
貪(人間の欲望)
が
僕の課題としてくっきり浮き上がってきた。
言い換えると、“刺激との付き合い方”だ。
人間は刺激に麻痺していく生き物だと言い、僕は長年積み重ねてきた悪しき習慣で、この麻痺した感覚を実感することが無かった。
最近の例えで言えば、
コロナで野球が観れない→野球が観れるだけで幸せ→負ける試合は見たくない→打てない試合は見たくない→大逆転のある興奮する試合しか見たくない
と、刺激やいろんなことに慣れてしまうことが身を亡ぼすと言うことを仏教では教えている。
誕生日に自分と向き合って、今年の自分との約束は
この“貪(人間の欲望)”に自分が蝕まれないように“刺激を弱めていく”と言うことになった。
去年、あれだけしんどい思いをして、乗り越えたこと、ゼロからイチを生み出せたことを自信に、来年の35歳の誕生日には絶対に乗り越えていないといけない課題だ。
(乗り越えるために、過剰な刺激を与え続けた過去が積み重なっている)
西野さんの考え方に、物語を共有することは唯一無二だと言うものがある。
昨年、苦しみを共有した人との物語は、誰にも負けない絆を生むことに繋がった。
今年の自分との約束を果たすために、登場する人物が誰なのか?
きっと、ものすごく悪い人も出てくるだろうし、助けてくれる素晴らしい人もいるんだろうなと思う。(去年もそうだった…)
考えを整理して、ブログにも残したし
気持ちも吹っ切れたので、
ブログとYoutubeの配信を再開します。
(自分の課題と向き合うためにはこれが絶対に必要)
次回の配信は、8月1日(土)の対オリックスバファローズ戦です。
https://www.youtube.com/channel/UCGBRQd2aj_P7SNimjmOraVA?view_as=subscriber
そして、8月4日~のライオンズ戦は、ナカちゃんとオンライン配信を予定しています。
今後ともこんな自分と“野球観術”と“Yuチャンネル”をよろしくお願いしますm(_ _)m